元海上自衛官に対するマスコミの扱いについて/海上自衛隊で多種火器類を扱える職種は限られます

まず令和4年7月8日、安倍晋三元首相の逝去に対し哀悼の意と最敬礼を捧げます。

事件は同日の午前11時30分頃、場所は奈良県での自民党選挙候補者の応援演説中のことなのはニュースやSNSで広く知られていると思います。

当初、ニュースでは安倍晋三元首相は至近距離で撃たれたとのことで、その後ニュースで続々と情報が更新されました。

そして私に大きく引っかかったのは41歳の容疑者が「元海上自衛官」と言う情報でした。

容疑者の「海上自衛官」としての経歴

ニュースによりますと容疑者は2002年から2005年まで広島県呉市にある呉地方総監部の所属だったと考えられます。

この3年と言う期間は、2002年当時の練習員課程、2022年現在では自衛官候補生としての採用だったと推測します。

海上自衛隊練習員課程とは

任期制隊員と言う、一定期間の勤務を行う採用です。

陸自は2年を1任期としていますが、海自と空自については1任期めが3年で2任期以降は2年を任期とする単位で勤務するシステムとなっています。

ありふれた表現をするなら契約社員です。

昇任し曹と呼ばれる階級になれば本格的な職業と言えます。昇任後の話は脱線しますので割愛します。

事件では改造銃のようなもので襲撃したように捉えられます。しかしマスメディアの報道を、自衛隊を知らない人が見れば

「海上自衛隊は散弾銃を使ったり、自作できることを教えて射撃訓練しているんだ」

と捉えられてしまいかねません。

「海上自衛隊は危険なことをする」

と言う印象が植え付けられてしまう人がいても不思議ではありません。

しかしこれを明確に否定します。

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自衛隊の教育システム/学校現場が活用できる組織的に教育を行う効率的なやり方

学校の教育現場でのいじめや生徒親子とのさまざまな問題・事件がニュースに頻繁に出てくるのですが、自衛隊での教育システムと比べると問題点のいくつかは解決できるのではないかなと常々感じるので、比較しながら解説していきたいと思います。

自衛隊の基礎教育カリキュラムについて

自衛隊は陸海空で若干期間は違うものの、最初の基礎教育を3〜5ヶ月かけて行います。

この間に基本的な個人・集団行動、警備術、戦闘術、応急手当て、装備品の取り扱い、体育などの教育を受けつつ、自衛隊で勤務する上で必要な躾要素を身につけていくようになります。

座学はほぼ同じ

教育自体は学校教育とほぼ同じようなタイムスケジュールで1時限50分程度で、日によって違いますが6〜8時限ぐらい

担当教官が教範(教科書テキスト)を元に黒板、ホワイトボード、PCなど使って座学(授業)を進めていきます。 

これらについては課題やテストが定期的に実施されます。

まさに学校の授業と同じですね。

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自衛隊やその他の公務員で退職を考えている方へ/円満で未来ある退職・転職へのロードマップ

このブログを見ている方はおそらく公務員をやめたい、やめたくなったから「自衛隊 退職」「公務員 退職」「公務員転職」で検索されていると思います。

私自信は個人の都合で40代で海上自衛隊を退職しました。

退職にあたって不安があったのはもちろんですが、再就職前にやるべきこと、やってはいけないこと、できることがいくつかあったのと退職後でも困らない就職につながる手段をシェアできたらなと思い書きます。

「自衛隊だけの経験なのに他の公務員のことわかんないでしょ?」

こう思われた方は正しい考え方と言えます。

似たようなブログで県庁、地方公務員などの退職ブログがありますが、やはり個人の経験のみだったり、インタビューという形で数人の話を引用する程度です。

しかしこのブログ記事について、私は自衛官の中でも広報、広報官という外部の方と接触する機会が多かった職種から地方行政、民間企業のほか、趣味のサーフィンを通して県庁職員、市職員、町職員、警察官、消防士、学校の先生などさまざな種類と他方面の国家公務員地方公務員との交流があり私個人の経験話だけから書いたものではありません

このことから公務員の意外とこれが強みと感じたこと、これらを退職までのロードマップ記事として書いていきます。

やりがいが感じられない、人間関係がつらい

退職を考えるきっかけに、人間関係ややりがいを感じられないと思う若い公務員や社会人は決して少なくありません。

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