自衛隊にゴリゴリマッチョは、ほとんどいない/細マッチョが多い自衛官

「自衛隊はマッチョ多そう」

退職しても、この手の事はよく言われるし広報官時代も学生からよく聞かれました。

私自身は、ゴリゴリではないけど自衛官的にも比較的マッチョな方だったと思います。

逆に言えば現役自衛官は細マッチョな体格が7割ぐらいだった印象かも。それも陸・海・空それぞれでまた細マッチョ割合は全くと言っていいぐらい変わります。

目次

自衛隊には細マッチョが多い

プロテインを飲む隊員は少なくない印象ですが、それでもごりごりに筋肉がついている人は少ないですね。

広報官勤務時代の陸海空のさまざな部隊に訪れた経験上でお話します。

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陸自は細マッチョ率が一番多い

まず陸自ついて、8割が細マッチョ。ゴリマッチョは1割いないぐらい。あと1割余りは一般の方と変わらないか肥満気味か。

体を動かす仕事が多いとは言え高重量を扱う事はそこまで多くないことと長距離・長時間活動することが多いためか積極的に筋肉を付ける人は見られません。だいたい引き締まっています。

筋肉量が明らかに多いと感じたのは空挺レンジャー隊員です。

たまたま、海自の基地に空挺レンジャーの隊員が隊員浴室に入ってきたところに出くわしましたが、背筋のボリュームと腹筋の盛り上がりなど一般隊員ではないことが分かりました。

海自は艦艇勤務で体を動かさないから…

細マッチョは5割ぐらい、一般の方と変わらない細身が2割あまり、肥満気味が2割、1割以下にゴリマッチョな感じ。艦艇勤務では運動不足気味となり肥満割合が増えます。

航海中は、艦上体育と言って甲板上を走ったり、筋トレする時間を設けることもありますが、乗員全員が艦上体育に参加できるわけでもありません。

近年は、大きめの護衛艦なら艦内に筋力トレーニングをするための小さなジムが備わっています。

狭い空間を利用した筋トレならゴムチューブ、ゴムバンドタイプのワークアウトギアがお勧めかなとは個人的に思います。

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空自はバランスが良い

細マッチョは6割、一般の方と変わらない細身が3割あまり、肥満気味が1割弱ぐらいで、残りがゴリマッチョな感じです。

空自は航空機に関わる整備など技術職が多く体力勝負的な消防や一部の職以外は一般の方と大差ないかも。

高校生のやり込んでいるスポーツ系部活よりも筋力ないかもとも思うことがよくありました。個人的にはサーファーと比べて筋肉がついていない自衛官多いなーと感じていました。

なぜゴリゴリマッチョが少ないのか

海自の基地だけでなく広報官として多くの陸自の駐屯地、空自の基地への出張に行った体験からすると、自衛隊の敷地は大体広く、毎日の移動だけで数キロは歩くのは確実です。護衛艦内でも階段の上り下りを毎日何十回もすることもありそれなりの強度の運動に匹敵します。

訓練だけの話ではなく、食事の際の執務室から隊員食堂の往復移動もそうですし、文書の合議・決済のため数百メートル離れた建物にいる担当幹部自衛官に会うために往復するのも一日に何回もあったりします。勤務している自衛官からすれば毎日のことで訓練に比べれば苦にならないので気にもならないでしょう。

私の勤務経験の中では、海自の航空部隊で勤務場所は航空管制塔のある建物から、決裁権者の司令のいる執務室まで300mはありました。往復で600mです。これでももっと大きい厚木基地比べれば近いかなと個人的に思っていました。大きい飛行場のある海空の基地内で自転車移動をする隊員も多く見られました。

そして、自衛隊においてポピュラーな運動は持続走、持久走と表現するランニングですが、近年の研究では30分以上のランニングや有酸素運動は、筋肉の成長を促す成長ホルモン・テストステロンを抑制する効果があることが分かっています。

参考にブログのリンクを貼っておきます。興味があればご覧ください。

職種によってはゴリゴリクラスのマッチョがいる

陸自空挺レンジャー、海自特別警備隊員、ダイバー、空自特殊救難などのスペシャルフォースのエキスパート職種では高い身体能力が求められるのでゴリゴリに筋肉がついている人が多いですが、いわゆるマッチョと違い任務遂行に必要な筋肉づくりをするので身体の動きが悪くなる筋肉の付け方はしません。

一番発達が目立つ筋肉は腹筋背筋を含む体幹の筋肉です。

イメージとしては30kgの装備を身につけて数キロを走り、任務が行える体力です。

自衛隊の中にも数が少ない体力重視の警備、消防(海空のみ。自衛隊にも消防職があります)職種の隊員は任務の性質上筋トレを積極的に行なっています。

一般隊員は仕事が終わった後で筋トレをしています

スペシャルフォース以外は機械化自動化が進んでいたり、デスクワークが多いので一般の方が思っているよりも体力面はさほど重要視されていない事もあり、女性隊員と男性隊員との能力差があまり出ません。

こういう事情もあり、マッチョボディを目指す隊員は仕事が終わった後で、ワークアウトとして筋トレを行います。

幸いなのは、自主的な筋トレは推奨されているので駐屯地内、大きな艦艇内、基地内等には小さな規模ですがランニングマシンやウェイトなどの筋トレアイテムが備わったジム的な場所があるので、無料でワークアウトに打ち込めます。

自分の時間で鍛えるとカロリー消費も多くなるので必然とプロテインなどサプリメントを摂り、さらに筋肉を大きくすることになります。

私は出張で様々な陸自駐屯地空自基地に行ったときはそういったトレーニングルームがある場所を確実に掌握して、デスクワークでのストレス解消に筋トレをしていました。

一般隊員の体力の目安

広報官時代に高校生など若い子たちに入隊前にどれぐらいの体力があれば良いのかと質問された時も「2分間で腕立て40回、腹筋(上半身を起こす方法)も40回、懸垂はできるなら10回だけど最低3回できれば良いよ。それ以上に5km以上または30分以上のランニングを週1程度」と答えていました。

実際、ほとんどの隊員は運動部での経験がなくても入隊直後の教育で体力・筋力が身についています。

参考にこちらのブログ記事を貼っておきますので、体力の基準に興味をもたれたら読んでみてください

自衛隊入隊前に身につけておきたい基礎体力

必要以上の筋トレは評価されない

自衛官は体力検定体力測定が少なくても年に1回実施されます。そこで一定基準以上の体力・運動能力があれば一般隊員は評価されますが、それ以上は求められていません。

このため、ある程度高い水準を維持していた私は筋トレしていましたが同僚たちからは「なんで筋トレやってんの?」と頻繁に言われました。

それぐらい筋トレを積極的にやる隊員は限られています。

そもそもデスクワーク主体のお天気屋さんには筋肉が必要ない職場でした。デスクワークメインの職種は他にも陸海空問わずにあります。同様に体力はあまり必要なしです。やりすぎて体を傷めては本末転倒です。

結論:健康大事

以上です。