認知症介護日記その4/母のデイケア施設での通所リハビリテーション。しかしまだ油断はできなかった。

(2019年12月9日修正)

目次

通所リハビリテーションで過ごす日々が始まる

基本は楽しくおしゃべり

母がデイケア施設に通うことになってからは、朝9時前に送迎の車が来て施設へ行きぬり絵や折り紙、ちょっとしたゲームなどのレクリエーションをしつつ同じように通う方たちとお喋りして夕方6時過ぎに帰ってくる生活が始まりました。

 お喋りが脳に良い影響を与えるのか、それまでの無表情の生活から、私との会話でも笑顔が増えている様に感じ施設に通う決定をして良かったと思いました。

おしゃべりも認知症予防に効果があるようです。

安心できる食事

食事代はかかりましたが、3食を施設で用意してもらう様にお願いしました。

このことにより、実家に食品を置かないと決めたので、母が腐ったものを口に入れることがなくなりました。

油断は禁物

熱が出ていると連絡が

ところがある日、私が勤務中にデイケア施設のケアマネージャーさんから電話があり

「下痢をおこして、微熱があります。かかりつけのお医者さんにお母さんを受診させてください。私たちでは受診の付き添いはできません。」

と連絡があり、すぐに上司へ休みをとる事を伝え母をかかりつけの医院へ連れていきました。

 お医者さんからは「原因は不明だが風邪じゃないか」とのことでした。

やっぱり大量のみかんの皮が 

家に帰ってから、食品の買い置きはしていないと思いつつ気になって居間のテーブルのクロスをめくると大量のミカンの皮が目に入りました。

二日前の夕方にテーブルの下を片付けて綺麗に掃除したのに、20個近くのミカンの皮がそこにはありました。おそらく移動販売にきた業者さんから買ったものと考えられました。

日中はデイケアに行って不在なので、前日の夕方に買ってテーブルの下にいれ、一晩で食べたと考えられました。

母は身長150センチなく体重40キロもない小さめの身体でしたが、大量のミカンを一晩で食べたために、お腹をくだしたようでした。

そして、もしやと思い家のトイレを見ると、大便の臭いとそこら中についた便が目に飛び込みげんなりしました。トイレの掃除をして、そして布団のシーツも汚れていたので洗濯もしました。

デイケア施設に通うになって紙おむつをする様になったので以前より衣類の汚れがひどくないだけでも精神的には楽でした。

認知症の症状の一つで、食欲の制御ができなくなることは知られていますが、母の場合、その影響で下痢になる可能性は書いてなかったので油断していました。

移動販売業者さんには、私がお願いして家に果物を持って来てもらっていましたが、事情を説明して持ってこないでも大丈夫な話をしました。大変申し訳なく思いました。

このあとからは業者さんから食品を買う事がなくなったので下痢になることは格段に減りました。

高齢者の下痢は、赤ちゃんの下痢と同じぐらい危険です。脱水症状や栄養失調を招きます。

デイケアに通うことになり日々の体調管理もしていただく様になり異常が見られたらすぐに対応できるようになったのも、私の心理的負担の軽減につながりました。


以上で今回の話は終わりにします。