2023年4月6日宮古島周辺で起きた陸自ヘリコプター墜落に関わる諸々解説

この記事を書いている時点では防衛省からの発表は墜落事故とされることのみの発表で搭乗者の安否については不明です。

搭乗されていた方の早期の発見を祈っています。できれば生きていてほしいと切に願っています。

概要

  • 時間:15:56ごろ
  • 場所:宮古島北端から2kmあたり
  • 当時の気象状況:宮古島アメダス観測から南の風5.5m /s天気曇り(16:00のデータを参照)

地上天気図とひまわり雲画像も参考にすると、雨は降っていませんがいわゆる積雲のもこもこした雲が空の大部分を覆っている感じかなと経験上考えます。

2023年4月6日宮古島アメダス観測データ

気象庁サイトから引用

2023年4月6日18時地上天気図

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偵察用?気象研究用?気象観測用気球について元気象観測のプロとして解説します

2024年2月2日アメリカ国防総省が中国から飛来した偵察用の気球がアメリカ上空高度約18000m(60,000〜65,000フィート)を飛行していることを発表し、同月4日14時39分アメリカ空軍のF-22戦闘機がサイドワインダー対空ミサイルで撃墜したと一連の事件の報道がアメリカをはじめ日本だけでなく世界的に報道されました。

偵察用とアメリカ国防総省が指摘しても、中国側は民間の気象研究用の気球が誤ってアメリカに侵入したものと公式発表しています。

日本のSNSやさまざまなニュースコメントで「気象観測ラジオゾンデの気球だ」と書かれている物が多く散見されました。

著名人でもほぼ詳しく触れることなくアメリカのニュースの引用ばかりだったので、偵察用か気象用かははっきりとは言っていません。

私は海上自衛隊の気象観測を主とした職種だったので、高層気象観測もどのような器材や測器を使うか知識と経験があるので解説します。

気象観測で気球を使う「高層気象観測(GPSゾンデ観測)」

この画像は気象庁高層気象台のサイトより引用しています。

気象庁高層気象台のサイトのリンク「気球を用いた高層大気の観測について」のページです

https://www.jma-net.go.jp/kousou/obs_second_div/about_sonde/about_sonde.html

毎日午前9時と午後9時にスタートする、ラジオゾンデ観測に使われるヘリウムガスを充填した直径5m程度の気球にパラシュートと観測器材を取り付けたものが画像として貼られています。

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元海上自衛官に対するマスコミの扱いについて/海上自衛隊で多種火器類を扱える職種は限られます

まず令和4年7月8日、安倍晋三元首相の逝去に対し哀悼の意と最敬礼を捧げます。

事件は同日の午前11時30分頃、場所は奈良県での自民党選挙候補者の応援演説中のことなのはニュースやSNSで広く知られていると思います。

当初、ニュースでは安倍晋三元首相は至近距離で撃たれたとのことで、その後ニュースで続々と情報が更新されました。

そして私に大きく引っかかったのは41歳の容疑者が「元海上自衛官」と言う情報でした。

容疑者の「海上自衛官」としての経歴

ニュースによりますと容疑者は2002年から2005年まで広島県呉市にある呉地方総監部の所属だったと考えられます。

この3年と言う期間は、2002年当時の練習員課程、2022年現在では自衛官候補生としての採用だったと推測します。

海上自衛隊練習員課程とは

任期制隊員と言う、一定期間の勤務を行う採用です。

陸自は2年を1任期としていますが、海自と空自については1任期めが3年で2任期以降は2年を任期とする単位で勤務するシステムとなっています。

ありふれた表現をするなら契約社員です。

昇任し曹と呼ばれる階級になれば本格的な職業と言えます。昇任後の話は脱線しますので割愛します。

事件では改造銃のようなもので襲撃したように捉えられます。しかしマスメディアの報道を、自衛隊を知らない人が見れば

「海上自衛隊は散弾銃を使ったり、自作できることを教えて射撃訓練しているんだ」

と捉えられてしまいかねません。

「海上自衛隊は危険なことをする」

と言う印象が植え付けられてしまう人がいても不思議ではありません。

しかしこれを明確に否定します。

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