停滞前線の特徴を解説/温暖・寒冷の両方の性質を持ち、雨の降り方などは変化しやすい現象

夏前6月〜7月(沖縄などの南西諸島は4月〜5月)の梅雨前線や夏の終わりから9月に現れる秋雨前線のほか日本に年に何度も現れる停滞前線について解説したいと思います。

停滞前線の現れる条件

気団と気団の境目に現れやすい

停滞前線は大陸の気団と太平洋側の気団の勢力の境目にあたるところとなります。

引用:気象庁HP「過去の天気図

寒冷前線や温暖前線は温帯低気圧の中心から伸びることがほとんどですが、これは温帯低気圧の発達に伴い気温や風向きの顕著な変化場所をイメージ化したものとなります。

特徴

温暖前線や寒冷前線と比較

停滞前線には温暖前線と寒冷前線両方の性質が現れます。

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線状降水帯の情報とは?気象庁「顕著な大雨に関する情報」等の提供による強い雨エリアの新しい呼びかけ

2021年6月17日から気象庁は、「顕著な大雨に関する情報」等の提供を開始すると発表していますが、その情報の中で

「雨雲の動き」において線状降水帯の雨域を囲む楕円表示について、同日13 時より開始いたします。

とされています。

線状降水帯って何?

線状降水帯に特に注目されるようになったのは、昨年2021年(令和2年)7月4日、九州の熊本県球磨川の洪水発生の原因のほか、何度も洪水や土砂災害の要因にもなっているからです。しかし名称は近年出てきましたが、かなり前から知られている降水現象なので地球温暖化による環境の変化が関連しているかは、特に関係ないとは思います。

気象庁の資料をお借りしますが

災害をもたらした気象事例 令和2年8月11日 気象庁 より

気象庁発表の「災害をもたらした気象事例 令和2年8月11日」における11ページの危険度分布の図を見ると特徴が顕著に見られます。

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防災士になったよ/費用・受験手続き、難易度、メリット、デメリットを解説します

(2021年7月11日修正)

2021年2月22日付で防災士となりました。気付いたら2011年3月11日東北大震災から10年という何か不思議な縁を感じます。2011年当時はまだ自衛官でしたが、TVのニュースで被災地での同僚の海上自衛隊の活動を見ながら私自身は役職として関われなかったので、災害派遣されず何とも言えない気持ちでニュースを見ていたことを思い出します。

話はタイトルの通り防災士受験合格にあたって得た情報をシェアできたらなと思いブログに書いてみます。

防災士とは?

日本防災士機構(特定非営利活動法人)が実施する講習を受けた後の試験に合格する事、および救命講習を受けて防災士登録申請を出すことでなれる民間の資格です。

日本防災士機構発刊「防災士教本」から

日本防災士機構HPはこちら

防災士試験について

内容は?何をするの?

2日間の講習と択一式試験です。

試験は2日目の講習が全て終わった後、その会場で引き続き実施されます。

受験に制限は?

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