(2021年12月31日修正)
2021年6月8日日本時間未明の2時にAppleが新しいハードを発表するかもと期待されていたWWDC21では、新しいMacBookProモデルやiPhone等の発表がありませんでした。リーク情報通りとはいきませんね。
2021年5月21日からM1チップ搭載新型Macが発売されたわけですが、
目次
「やめた方が良いでしょ」
はっきり言って個人の感想を言えば上の通り、率直な意見です。
M1MacBookPro 13インチのメモリ16GBモデルを私自身が購入して使用した経験を元に解説していきたいと思います。
M1MacとM1Mac_BookProと比較
全く同じメモリ性能
まずメモリ最大搭載が16GBとM1MacBookPro/Airと同じ点でデスクトップPCとしては致命的です。
M1チップで16GBはマシンスペックとしては低くはないですが、高くもありません。
最廉価版のUSB-Cポート数が同じ2つ
そしてUSB-Cのポートの数が多くない点が気になります。
最安モデルだとUSB-Cポートが2つだけ、これってMacBookと変わんないです。最高モデルだと4つです。
しかもUSB-Cポートはディスプレイ裏側にありiPhoneを有線で繋げようとしてもいちいち煩わしいと感じるでしょう。加えてSDカードスロットもありません。
従って最低でも下記のようなUSBハブと外部メモリリーダーなど備えたドックタイプのハブがないとかなり使い勝手が悪いと考えられます。
Anker PowerExpand Elite 13-in-1 Thunderbolt 3 Dock ドッキングステーション 85W出力 USB Power Delivery 対応 USB-Cデータ & 充電ポート
デザインがダサい
ベゼルの幅に加えディスプレイの下の広い幅、何これ?Appleのロゴのりんごマークをつけていないし。
「うわ…」
て感じです。知り合いにiMacとどっちが良いか聞かれたらMacBookProを薦めます。
最新 Apple MacBook Pro Apple M1 Chip (13インチPro, 8GB RAM, 256GB SSD) – スペースグレイ
私は前述した通りM1MacBookPro 13インチのメモリ16GBモデルを購入したんですが、M1MacBookAirとProの新型2機種が販売された直後にやたらAir推しYoutuberやtwitterのつぶやきが圧倒的に多いことに違和感を感じていました。
今は、もしやiMacを引き立たせる為だったのではと勘繰っていますw
確かに新型M1AirはそれまでのMacBookの中でも高性能で、しかも価格が安く、驚きのマシンと言えますが、結果として私は注文してから届くまで1ヶ月近く待つにしてもM1のProを購入することに決めた経緯があります。
詳しくは、下記のレビューのブログのリンクをぜひおすすめします。
M1チップMacBookPro13インチレビュー/Airも動画編集しないなら最高!
とりあえずはiMacとMacBookProのスペックと価格をApple公式サイトの購入フォームを参考に比較してみましょう。
2021 Apple iMac (24インチPro, 8コアCPUと7コアGPUを搭載したApple M1チップ, 8GB RAM, 256GB)
前提として、どちらもメモリ8GB、SSDストレージ256GBを選択してみます。
iMacは¥154,800
MacBookProは¥148,000
ディスプレイは圧倒的にiMac
当然ながらiMacはディスプレイが24インチと大きく見やすい、しかも4.5K対応です。
MacBookProは2Kまでしか対応していません。
これについては文句なしでiMacの圧勝です。
もう一つiMacの仕様で気になったのがディスプレイの高さ調整機能がないことです。
高さに関する角度調整ができるようにはなっていますが、昨今の作業効率の上がるディスプレイの基本はスライドタイプで高さ調整ができることです。
iMacは持ち運びできない
性能は同一なのにiMacは利便性に欠けます。
持ち運びできるM1MacBookProは確かにディスプレイが小さいですが、それは外付けディスプレイで解決できます。
ディスプレイ画質を重視しているけど、もしiMacにそこまで性能は求めてないで大きく4KのYoutube動画を見たいと考えるなら間違いなく外付けディスプレイをおすすめします。Amazonなら32,000円弱で購入できます。
LG モニター ディスプレイ 24UD58-B 23.8インチ/4K(3840×2160)/IPS 非光沢/HDMI×2、DisplayPort/ブルーライト低減機能
これでM1MacBookAirの一番安いモデルなら115,280円を購入する分であれば合計金額は15万円弱となりiMacよりお得です。
私が使っているAcerの27インチ外付けディスプレイも高さをスライドで調整できるものを選びました。
初めての外付けディスプレイですが目や肩の疲れが大幅に軽減されました。参考にレビューを書いたブログリンクを貼っておきます。
大きな外付けモニター(27インチ以上)のススメ/デュアルモニターで効率アップ/4Kモニターなど画質は?
スピーカーは良いらしいが…
またスピーカーの音が良い評価についても、あなたが一軒家の一人暮らしならそこそこ大きな音で良い音を楽しめるかもしれません。
でもどうですか?
賃貸アパートで隣の部屋との壁、天井、床は分厚いですか?
夜中にスピーカーから音出せますか?
良い音で聞くならBluetoothワイヤレスのコンパクトな音響メーカー(SonyとかBOSE)のスピーカーを繋ぐ方が間違いなくクオリティの高い音が聞けるでしょう。
私はSonyのワイヤレススピーカーを使っていますが、MacBookProのスピーカーよりも断然音が良いです。もっと言えば音楽は絶対Sonyのスピーカーです。高級品でなくても1万円程度でPCスピーカーのレベルを上まる高音質な物が買えます。
ソニー ワイヤレスポータブルスピーカー SRS-XB22 : 防水 / 防塵 / 防錆 / Bluetooth / 重低音モデル / マイク付き/ 最大12時間連続再生 2019年モデル
もちろん、あんまり大きな音は出せないという方ならヘッドホン、イヤホンをおすすめします。スマホで使っているものを使用するだけで十分というか使い慣れているものが良いのではないでしょうか。
M1 iMacがおすすめできる人
あんまりiMacをディスる内容では公平性が欠けるので、こういう人にならM1iMac勧められますということをこれから書いていきます。
- 今持っているデスクトップPCの使用用途で動画編集、画像編集などをしておらず、今後もやる予定がない
- 普段は検索やネットサーフィン、Youtubeの視聴
- 今のPCを購入してから5年以上経過
- Appleしか勝たん
といったところでしょうか
改めて断ってはおきますが、私はM1iMacを購入しているわけではありません。
が、なんだかんだで初めてMacBookを使ってから既に10年近くApple製品を使い続けています。
Apple信者の気持ちは何となくは感じ取れます。
Macを持っていない人の心理で
「今はWindowsマシンだけど」、「自分専用のPCがないから、オシャレなMacが欲しい」
と憧れるのも否定しません。
なのでこのM1iMacが欲しいという人を否定するつもりもありません。どうせなら
買ってから後悔しろ
と大きな声で言いたいです。
話はそれますが、外国車を所有することに関しても私はあまり賛成はしませんが、知り合いから「外車を買おうと思ってる」と言われ、本人が初めて外車に乗るというなら是非買った方が良いと勧めます。
私自身も10年近く前に、それこそ初めてMacBookProを買った辺りに高級ではない某ドイツ車を新車で購入しました。3年乗って手放しました。
結論としては「2度と乗らねぇ」です。
理由はハズレ車両を当てちゃったとかのレベルではなくプロダクトとしてのレベルの低さとサプライの面です。話すと長くなるし、既に記事を書いているのでご興味があれば読んでやって下さい。
2021 Apple iMac (24インチPro, 8コアCPUと8コアGPUを搭載したApple M1チップ, 8GB RAM, 256GB) – グリーン
ここまでいくと「デスクトップのMac欲しい、Apple欲しい」と言う気が逸れるかもしれませんが、そこまで新型を求めていないなら、中古の高スペックiMacを狙うのも選択肢としてはあります。
M1に買い替えるより高スペックの物が安く早く手に入るかもしれません。またM1iMacにどんな不具合が出るかも分かりません。
仕事の延長でマシンパワーが必要だけどAppleしか買わないという方は中古が価格としても良いかなと思います。
「M1は新型なのに不具合でるの?」
と思う方がいるかもしれませんが、現に解消済みとはいえ発売当初のM1MacBookではOSの影響で色々な不具合が発生し、ひどいものはいきなりブラックアウトして動かなくなった事例もあります。
また個人的に気になっているのは背面のThunderbolt/USB-Cポートの差し込み口です。わずか厚み1cmの筐体に対し7mmもあるtype-Cのジャックを垂直に差し込む仕様なので、相当iMac側の端子周りを強く補強していないとならないはずですが、、、
以上です。
追記(2021年6月2日)
冷却ファンについて、Apple公式でほぼ触れておらず、発表時のプレスリリースでは「冷却用のファンとヒートシンクが2つ」の仕様となっていたようですが、メモリ8GBモデルの下位版はファン、ヒートシンクともに一つづつであることが海外からの情報で分かりました。コスト面での仕様なのかどうかは分かりません。
追記(2021年12月31日)M1Pro、M1Maxチップ搭載MacBookProモデルについて
2021年10月18日にM1pro、M1Maxという2種類の新しいCPUを搭載した14インチと16インチのMacBookがリリースされました。
どちらもM1iMacより高性能でメモリが最大64GBまでアップグレードできる仕様となっています。
2021 Apple MacBook Pro (14インチ, 10コアCPUと16コアGPUを搭載したApple M1 Proチップ, 16GB RAM, 1TB SSD) – シルバー
2021 Apple MacBook Pro (16インチ, 10コアCPUと16コアGPUを搭載したApple M1 Proチップ, 16GB RAM, 512GB SSD) – スペースグレイ
参考に
10コアCPU32GPU16コアNeuralEngineM1Max14インチで
メモリ64GBストレージを2TBにすると475,800円
10コアCPU32GPU16コアNeuralEngineM1Max16インチで
メモリ64GBストレージを2TBにすると507,000円
となります。ただどちらもハイスペックですが筐体が大きくなりバッテリー持ちが悪くなるという点でライトユーザー向けではないとの評価です。
個人的にもメモリを64GBにして8K動画編集をするなら良いかもしれませんが、それはもうプロ、業務用クラスです。
繰り返しにはなりますが、動画編集能力を求めていないユーザーなら今でもM1MacBookAirで十分以上の使い勝手の良さだと言い切れますしおすすめします。