問題のある部下を叱るのは効果あるか?

部下指導において、止むを得ず叱ることがあるかもしれませんが、なぜ失敗する部下・後輩を叱るのかといえば、無意識でも改善して成長すると信じているからだと考えます。

それが不可能と感じたのなら速やかに退職する方向にもって行くのが最良最善だと思います。

結論

効果のある部下は基本的に素直でまともな人物。

効果が見られない部下は実績、技量等が足りないこと、職場全体への悪影響を明確に人事関係者に示しつつ、本人に退職を促すように上司・人事から本人に説得してもらう。

10年ぐらい前になりますが、同じ職場で何ヶ月いても同じようなミスを繰り返し、注意しても改善されず、挙げ句の果てに息をするかの様に嘘をついて完了していない仕事をできたと言い張る部下の指導を任されたことがあります。

パワハラがだめなのは自衛隊も同じですが、当時、この部下に対し大きな声を出して叱ったこともありました。しかし全く改善されませんでした。

気象観測の職場では隊員の命が危険にさらされることがないと思われがちですが、コンピュータの予想以上の天候の急変があった場合は観測者の技量が求められます。

結果としてパイロットや屋外で作業にあたる隊員の身の安全、装備品の損傷を防ぐことなどに繋がります。

このような状況が考えられる気象観測の現場において、この部下の平気で嘘をつく様な言動は危険であると判断しました。

一方、この部下を注意指導せず、問題が生じない様に簡単な仕事をさせていても(それでも目を離せば動きが止まっていた…)他の部下から不平・不満が多く寄せられ職場の雰囲気が悪くなっていました

「あの人がミスしても何も言われないのに、なぜ自分が言われるんですか?」

正直言い返せませんでした。

こうなると、職場の部下全員に公平を期する様になった結果、職場のレベルが落ちました。

加えて算数レベルの計算ができないこともあり、もう指導は無理という結論に至りました。(マークシート式の入隊試験だから合格できたんだろうな)

算数の件は、たまたま雨雲の移動速度は?という話になった時のことです。

私「時速60kmで移動している雨雲が10分で何キロ進むか」

部下「6kmです」

私「もう一度繰り返す、時速60kmで〜(以下略 そして数回同じことを質問)」

部下「6kmです」

私「お前算数できないの?」

部下「できます」

答えは、10kmなのに、彼は計算機を使うとか紙に書いて計算することもせず6kmだと言い張りました。流石にサジを投げました。

もともとの問題行動もあり直属の上官に、このことも含め、彼は自衛隊に向いておらず退職が妥当だと意見具申しました。

私に人事権があるわけではないし、上官も退職云々を決断できる立場ではありません。あるのは人事管理をしている部署になりますし段取りや手順が多くあります。

それでも自衛官を含む公務員は、基本的に重大な犯罪を犯さない限り失職や懲戒免職とならず本人の意向による自主退職しかありません。

彼の場合は、採用が任期制隊員という契約社員のような身分で、任期満了に満たない状態での対策は、彼がもっと活躍できる配置(まぁ、あり得ないけど)への移動のみです。

彼は自らは辞めそうになかったのは分かっていましたが、結果的に退職は数年後だったと風の噂で聞きました。

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自衛隊には再就職を援護するという素晴らしい仕組みがあり、彼の様に任期満了退職や定年退職を迎える隊員には再就職をしやすくするために企業の紹介をするプログラムがあります。

採用率はかなり高い実績ですから、退職を促すにも問題ありません。意外と一般の隊員でも、就職援護システムを理解していないと思われます。

余談で、一般社会では犯罪なら辞めさせられるのかというとそんなこともなく、ある小売店関係の方に聞いて驚いたのは、

「レジからお金をちょろまかすバイトや店員がいたとしても重大な損失にならない限り強制的に解雇することができない」

とのことでした。明らかな窃盗なのに解雇できないってどうなのよ、と思います。

以上です。