(2020年2月9日修正)
2016年9月28日から11月3日までデンマークの首都コペンハーゲンを皮切りにドイツ、オランダ、ベルギー、フランスを旅行してきました。見れなくなってしまった方のブログ『よしっさ』に書いていましたが、内容を充実させて随時アップしています。
この日の朝の天気も曇り空だったので、前日にフランス・リールに向け出発したラファエルさんに触発され、ブリュッセルからリールまで自転車で行けるところまで行ってみようと思いました。
前日のブログは下のリンクからどうぞ
ヨーロッパ旅行10月19日(ベルギー3日目)/ブラジル人サイクルツーリストとの出会い
ホステルでの朝食は多めに食べ、念のため昼食を取らなくても平気なようにしました。
部屋に戻るとドミトリーで一緒だったイタリア人とフランス人の荷物がなくなり、すでにチェックアウトしたようでした。
ただ、ここのホステルのルールだと使い終わったシーツは受付脇のシーツ入れのキャリーまで持ってくることになっていましたが、どちらもシーツはそのままにしていました。
うーん…なんでだろうなと思うも、私がやる必要は無いけどシーツ3人分をまとめて受付に持っていきました。
チェックアウト前に自転車を受付カウンター前の広いスペースに出しパニアケースを取り付けて出発準備を整えました。
受付の人に、次はどちらへ?と聞かれたので「フランスだよ」と答え、宿泊の感謝を伝え出発しました。
感謝の言葉はオランダ語のありがとうを意味する『Dank u wel』で伝えましたが、ベルギーはブリュッセルを境に北部はオランダ語、南部はフランス語が一般的に使われるそうです。しかしブリュッセルはフランス語が主のようです。
これまで宿泊したキャンプ場やホステルの受付の人たちに、ほぼ全ての方に聞かれたのは
『Where are you leaving next?(次はどこへ向かうの?)』
という質問でした。
バックパッカーやサイクルツーリストは次から次と旅先を渡り歩くから当然の質問なだろうなと思いました。
この旅は行き先は大雑把にしか決めていないから、ざっくりと、あっち!みたいな答え方になってしまいますけど。
やっぱりしっかり英語が喋れた方がより楽しい旅になるのは間違い無いですよ。
途中見かけた何かの建物です。
ガタガタの石畳
ブリュッセルの中央付近から離れていくと、そこら中で道路工事をやっていました。歩道を自転車押して歩いたり迂回したり、がたがたの石畳の道でスピードが上がらず、1時間で10キロも進んでいませんでした。これではリールどころか途中のキャンプ場にも到着は難しいという状況になりました。
そして、お昼前に着いたハレーと言う街で鉄道移動に切り替えようと決めました。
たまたま、ハレーの駅に向かう道でバザーの様に多くの出店が軒を連ね、お客さんがたくさん訪れて買い物をしていました。野菜、肉、魚、パンにお菓子などなど他に絨毯も売っていました。
お昼時なのでパンを買って腹ごしらえをしました。エルコルネと言われましたが、日本でよく食べるコロネとは違いパン生地はパイ生地のようにサクサクしていてザラメ砂糖が薄くついていました。2ユーロです。クリームが濃厚でコクがあって美味しい。乳製品の美味しさは日本の比ではないかも。予定にない行動をして、訪れた街で美味しい物を食べるのは旅行の醍醐味です。
ハレーの駅に到着しました。屋根はすごい大きいけど券売機は2台、チケット売り場は2つぐらいで、コンパクトな構内です。
リール行きのチケットを買おうと券売機を操作するもベルギー路線の駅しか出てこないので、窓口で聞いてみると「この窓口ではリールまでの切符は買えないよ。買うならトゥールナイの駅でじゃないと。」
と渋いおじさん駅員に言われました。トゥールナイはさらに西にある駅です。
トゥールナイの駅までのチケットをアメックスのクレジットカードで買い、列車移動を開始しようと思ったところ、列車の時刻表や掲示板を見てもトゥールナイ行きと書いてあるダイヤが見つからない。
ブリュッセルの本屋さんで買っておいた地図を広げて確認してみると「Tournai」の下に「Doorink」と併記してある!
グーグルマップしか見てなかったら、駅員さんに聞かなきゃならない所でした。
エレベーターを使おうと思ったら自転車は乗らない仕様だったので、自転車を担いで階段を降りホームへ。ほどなく列車はやってきて乗り込みました。
列車に乗っていたのは1時間ほどだったかな?目的のトゥールナイに着く頃には晴れ間も見えて来たのと、グーグルマップで確認するとリールまで25キロ程度だったので再度、自転車での移動にチャレンジしました。
トゥールナイの駅を出てすぐのショーウィンドウでなにやら不思議な飾りつけを発見
この赤い服を着た白いひげのじいさまは『シンタクラース(聖ニコラウスらしい)』といい、サンタクロースとは違います。オランダは12月5日、フランス、ベルギーは12月6日に生誕に関するお祝いのお祭があるそうです。ドイツでも同じようなお祭りがあるみたい。このショーウィンドウではハロウィンのかぼちゃと一緒に飾ってありました。
しばらく走っていると雨が降って来ましたが、そのまま走り続けました。そうすると軍人と警察が道路の両脇に立ち警戒している所に出くわし、何事?!自転車から降りた方が良いのか?と思いながらスピードを落として様子を伺うと、警察官らしき女性が腕を上から下に動かしスピード落とせの合図をするだけで止められる事なく通り過ぎました。
そこから200mほど進んだ交差点で道路の何号線か示す標識デザインが変わったところで、国境を跨いだことに気づき、軍人は国境警備の人達か!と納得しました。
上がフランス・リール方面の建物、下はベルギー方面です。国境の写真として近場の建物を撮影。国境とはっきりわかる表示がなくちょっと拍子抜けです。
リールまでの移動はスマホのバッテリーが少なかったのでナビは使わず、要所要所でグーグルマップのGPSによる位置確認をしつつホステルを目指しました。
やっぱり雨が時折降ってきてビショビショになりながら進みました。
自転車旅に慣れてきたこともあり、雨に降られても『前向き行こう』と考えられるようになってきました。悟りがひらけたかもしれません…
リールの市内に近づくと道のアップダウンが大きくなってきました。ところが街中でも自転車道と自動車道は同じで、自転車マークはペイントしてあるものの路駐の車に塞がれていました。
リール自体はフランスの北東に位置して首都のパリから離れているけどそこそこ大きな街だと感じました。
ホステルに到着して中に入るとショットバーみたいにカウンターテーブルがあり、カウンターの上にお酒のボトルがおいてあり大きなテレビがいくつかありました。
受付カウンターの若いイケメン男性に「ボン ジュール」とフランス語であいさつされ歓迎されました。
おー、フランス語だと感激しながらも、私はフランス語ができないので英語で話しかけてみると問題なく通じました。
英語ができるって便利です。でもやっぱりちゃんとできる方が良いですね。
チェックイン手続きをし、合わせて有料の朝食を頼んだらプラスチック製の小さなおもちゃのコインみたいなものを渡されました。朝食の時、係の誰かに渡せば食べられるよということでした。
4人ドミトリーの部屋に3泊予定、シーツ代は無料、朝食代合わせてで83.26ユーロでした。
支払いはVISAです。手続きの最後に「自転車を停めたい」と言うと、ホステル内の吹き抜けのある中庭に停めることができました。
ホステル内に自転車を停められるかどうかは盗難や壊されるストレスがかなり軽減されます。
部屋に荷物を置き、いつも通りスーパーに夕食を買いにました。
ホステルに戻ると、受付エリアのバーにはお客さんがそこそこ入っていて、壁にかけてあるテレビでサッカーを見ていながら賑やかな雰囲気でした。
食事は共同のキッチン兼ダイニングスペースでとり、シャワーを浴びて1日目が終了、眠りにつきました。
翌日はまさかの人と再会です。
以上です。