(2020年2月6日修正)
2016年9月28日から11月3日までデンマークの首都コペンハーゲンを皮切りにドイツ、オランダ、ベルギー、フランスを旅行してきました。見れなくなってしまった方のブログ『よしっさ』に書いていましたが、内容を充実させて随時アップしています。
レンズブルグのキャンプ場で朝を迎えました。前日作ったペットボトル湯たんぽのおかげで寒さは平気でしたが、この日はテントに当たる雨音で目がさめました。
前日の日記は下のリンクからどうぞ
ヨーロッパ旅行10月9日(ドイツ3日目)/自転車には優しくないところが多いかも
前日の天気予報だと晴れ一時雨となっていたのに、どうみても雨一時曇りの空模様(以前の仕事は気象に関わる業務だったので、細かい表現は気になります)
止み間を見計らって素早くテントを撤収しました。でもパニアケースを自転車に取り付けたりしているとまた雨が…
この日の目的地はレンズブルグから50km南に下ったところにあるキャンプ場を目指し出発しました。
ところが道中、雨が次第に強くなり、雨宿りしては少し進むの繰り返し。
お昼を兼ねて田舎の小さな町の小さなパン屋兼カフェのお店で休憩。
雰囲気の良さそうな、ちいさなパン屋さんでした。
中に入りお店のママさん?多分50代後半〜60代の女性が優しく対応してくれたので、
「グーテンモルゲン」と例のドイツの朝の挨拶を交わしました。
でも私は英語だけ、少ししか喋ることができないことを伝えると、英語でやりとりしてもらえました。
パンを選び、合わせてコーヒーを注文すると、店長さん?が、
「コーヒーね、砂糖とミルクはここにあるからご自由にどうぞ、ここに座っていいから」
と、カウンターの正面に2つある小さな丸テーブルの一つを使わせてくれました。
もう一つのテーブルに座っていた先客の職人堅気なおじさんが、大きなバッグを背負っている私を不憫に思ったんでしょうか、親切に椅子を引いてくれました。
フレンズブルグと違って優しいドイツの人もいるんだなと思いました。(ドイツの方ごめんなさい)
「ダンケ シェーン(Danke schon :ありがとうございます。oの上に点が横に二つ付きます)」
と私は感謝を伝えると
「ビッテシェーン(Bitte schon:どういたしまして)」と返しの挨拶でほっかりしました。
ドイツ語は全くわかりません。一応基本の挨拶はネットで調べました。
美味しいパンと温かいコーヒーで生き返った心地になったのに、雨は降り続けているので中々出発できません。
ちなみに日本からレインウエアは持ってきてませんでした。ヨーロッパの気候は穏やかで雨が少ないイメージだと思い込んでいたのを反省しました。
お店の窓から雨の降る外の景色を眺めているとママさんが察したのか、
「ドイツはこの時期、雨の季節よ」
どうやら10月の中旬から下旬にかけては秋雨の様に雨が断続的に降り続けるみたいです。後でネットで調べたらドイツの天気の特徴を調べて知りました。てっきり日本の様に秋晴れが続くものと思っていたのに。
しかし、いつまでもお店にいるわけもいかず小雨のところで再出発を決意し店長さんに「チュース(バイバイの意味、さようならより軽い感じ)」と挨拶をつげて再度スタートしました。でもすぐに本降りに。
雨の中進んでいたら後輪から気になる金属音が聞こえ始め、タイミング良く屋根付きバス停があったので雨やどりも兼ね後輪辺りをチェックしようと耳を近づけてみたら
「シュー」
後輪から空気漏れの音が!確認すると尖った小石が刺さっていました。釘とかガラスの破片なら分かるけどまさか小石でパンクするなんてなんて思いもしませんでした。
すぐにキャリアに付けていたパニアケースを外し自転車を逆さまにひっくり返して後輪を外し、パンク修理を開始。
パンク修理キットは日本から持ってきていたので問題ありません。15分ほどで修理し空気を入れ直して空気漏れがないかもチェックして問題ないようだったので組み上げてパニアケースを付けて復旧完了。
金属音自体は、ホイールシャフトの締め付けが緩み、ディスクブレーキプレートが外側のブレーキパッドに当たっていたのが原因のようでした。
それにしても雨は止まないし、出発から3時間経過するも15kmも進んでない事から予定のキャンプ場に到着できないと判断し計画変更へ。
(この先のキャンプ場に着いたとしても雨ならテント張っても水分で重くなるし、鉄道でハンブルクに行ってホステルに泊まろう!)
と言うわけで駅のある10km東に離れた大きめの町ノイミュンスターへ進路を変更しました。
googlemapの自転車ナビを見ながら進んでいると、大きな河に差し掛かりました。
大きな河を通るようなルートなのに橋がないぞ?
「渡る手段が何かあるはず」とウロウロすると、地下に降りるエスカレーターを発見。おそらく河の下を通るトンネルだろうなと思いつつも、覗いてみると、かなり急な角度で自転車用の感じがしません。だからと言ってエレベーターみたいなものは見当たらない。やっぱりここしかないのかな?と次々とやってくる人の動きを見ていると自転車に乗った子供達の集団が自転車を引きながらエスカレーターで下っていきました。
よし行こうと私も自転車を引きながらエスカレーターに乗りました。
急な角度なのでブレーキをしっかりかけました。意外と地下深くまでおりました。
それにしても子供が乗っている自転車でもバックライトがしっかり点いているのには、日本の自転車文化と違いがあると気づかされます。
地下道に降りると子供達が普通に自転車に乗って走っていたので着いて行きました。上りのエスカレターも同様に急な角度でした。
河の下を渡り地上に出ると風景がちょっと街っぽい感じになりました。ノイミュンスター駅に近づくと少し賑やかに街並みになってきました。でも雑多な感じがしました。
駅に着きドイツ国鉄(DB:Deutsche Bahn)の切符を自動券売機で大人1人と自転車用切符を試行錯誤しながらクレジットカードで買いました。
切符に記されていた時間のハンブルク行き車両が入ってきて乗ろうとしたら車掌らしき人物が「この車両には自転車は乗れない!」と身振り手振りを交えたドイツ語で言われ唖然。。。
券売機で買った切符は、実はICEと言うお高い高速特急用の券でした。買い直すにしても、お金が勿体無いしダメ元で、とりあえず窓口で聞いてみようDB窓口が無いか探したところ、駅の売店奥にありました。面白い作りになってるな。
カタコト英語で私の勘違いで特急切符を買った事を伝えると、対応してくれたナイスオヤジさんは、普通切符の再発行をしてあげるよと、しかも普通列車になるので特急料金分の払い戻しをしてくれました!
加えて自転車が載せられる列車の時刻、乗るホームをプリントアウトして渡してくれました。おー助かったー!優しいドイツ人さんダンケ!
安心した途端に喉が乾いてきたので、売店でお茶を買おうとレジに持って行きカードを使おうとしたら
店員さん「カードは10ユーロ以上じゃないと使えない。」
仕方ないのと小銭の両替を考えて50ユーロ紙幣を出すと
店員さん「高額紙幣はダメ!」
まさか貴重な小銭をここでも使うとは思いませんでした。
ノイミュンスターの駅は確かに治安が良い雰囲気はしませんでした。
お店の外に止めていた自転車の場所には警察官がいたので安心はしていましたがガラの悪そうな人達がちらほら見えました。
ホームに向かうため自転車の鍵を外そうとしたら、一緒にロックした柱との位置関係でナンバー部分が見づらい位置になってもたもたしました。そうすると優しい雰囲気の若い男性が心配そうな顔をしてドイツ語で話しかけてきました。
ドイツ語はわからないので、英語でお願いというと。
「May I help you?」
と助けのありがたい言葉でした。ありがとう、でも大丈夫ですと何とか伝えてみるとその場を去りました。優しいなー。
落ち着いた色使いの車両は特急のやつです。
日本じゃ見ないキャップをしたペットボトルのお茶を飲みつつ、ホームで待っていると鈍行の車両が入ってきました。
車両数が少ないのが鈍行チック
けどちゃんと自転車を載せるスペースがあります。
デンマークの普通車両と違いフリーWi-Fiはありませんでした。
これまた分解しなくても載せれる車両で楽々。おまけにノイミュンスターからハンブルクまでは大人1人15ユーロ、自転車一台は1日有効で4ユーロでした。
*
この時は知りませんでしたが、跳ね上げシートがある車両について、平日朝夕の通勤時間帯は自転車を載せることができない場合もあるようです。
*
ハンブルク駅に到着し、ホステルワールド(hostelworld.com)で空き部屋があることを確認したハンブルク空港近くのホステルに予約無しで行ってみました。
ところが予約を入れていないことを言うと宿泊を断られました。なんで?空き部屋があるはずなのに?
海外航空券+ホテルがお得!<エアトリ>仕方なく隣にある高そうなホテルに入り予約なしでシングルルーム泊まれるか聞くと
受け付けのイケメンドイツ人「朝食込みで170ユーロ(この時のレート換算18000円くらい)」
高い!既に20時を回りさすがに他の安いホステルも遠いので観念して宿泊する事に。お金が…
自転車はどこに止められるか聞いたら今まで訪れたところと違って駐輪スペースはなく、車の駐車場の一角に止めるよう言われました。車をぶつけられたら旅行終了かもと不安になりながら鍵をロック。
部屋に入るとホテルだけあって広くシャワー・トイレがついている。なんて贅沢な。
でもバスタブは無い…
でも1人部屋なので、ここぞとばかり、前日の湖畔キャンプ場で湿り気味だった寝袋とテントを取り出して広げ乾燥させました。
晩御飯はホテルのレストランでボロネーゼなパスタを注文。やっぱりパスタはペンネ。
画像だと分かりづらいですが量は多い。でもこれまで食べたところの料理に比べ単品で12ユーロと高めなお値段。
部屋に戻って、翌日以降の行動計画を考えながらも、一層の節約旅行を決意しました。
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ヨーロッパ旅行10月11日(ドイツ5日目)/ブレーメンの町は音楽隊のイメージとは大違い
以上です。