(2020年8月28日修正)
NOAA(アメリカ海洋大気庁)の海洋観測データから2020年5月17〜23日の間の海面水温でラニーニャ現象の兆候があるかもという情報が見られました。あくまで一週間だけの変化傾向でラニーニャ現象としっかり言えるかは5ヶ月程度の観測が必要となりますので今後の傾向次第です。
ただ良い機会と思いラニーニャ現象とエルニーニョ現象について改めて調べてみました。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象の傾向を気象庁HPから引用した下記の画像を参考に書いていきます。
目次
ラニーニャ現象が起きた場合の日本の夏〜秋の天候傾向
- 日本付近は優勢な太平洋高気圧の影響下になるので暑い日が多い
- 九州・沖縄地方で雨が多い
- 台風が例年に比べ日本近海で発生し上陸数が増える傾向だが寿命は短い
サーフィンができるかについて考察
太平洋高気圧が優勢になることから、日本列島の南〜南西に面した太平洋側のポイントでは波が届きやすくなると思われます。サイズは腰腹程度がほとんど。ただし南房総は小さいながらも常に波があると経験則からも分かります。その他のポイントは波が小さい傾向と考えられます。特に西日本の日本海側はフラット気味となるかもしれません。
ただ、そこまで強く発達しないとは言え台風の上陸数は統計的に増える傾向があり、日本近海で発生しやすいとなれば、九州、日本海側に抜けるようなので日本海側のポイントもまるっきりフラットというわけではありません。
しかし、台風の接近が予想される場合は天気予報をこまめに確認し危険な状況でのサーフィンは絶対やめましょう。
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サーフィンについてのまとめ
- 太平洋側の南〜南西に面した海岸でのサーフィンは恵まれるかも。
- 腹腰サイズがメイン
- 台風が接近・上陸する際は注意
ちなみに気象庁の2020年5月12日時点ではラニーニャ現象・エルニーニョ現象ともに発生していないし、今後秋にかけて平常の状態が続く可能性が60%とみているようです。
秋以降についての傾向は、寒さが強まり関東でも早い時期に雪が、日本海側で大雪の傾向があるようです。
ここからは少しだけエルニーニョ現象の傾向などについて書いていこうと思います。
まず直近で記憶に新しいのが南房総や関東に大きな被害をもたらした2019年の台風16号と台風19号はエルニーニョ現象の年となります。その他にもエルニーニョ現象の年は台風が日本の南東側太平洋で発生し寿命が長めで発達が強まる傾向にあり日本に大きな被害をもたらしています。一方、2019年夏の日本海側はサーフィンができる波が継続的にありました。
そして暖冬傾向で、西日本ではスキー場の雪が例年に比べ少ないシーズンにもなりました。
以上です。
追記
2020年8月11日に気象庁はラニーニャ現象が明瞭になりつつあると発表しました。
今後の残暑での熱中症や台風の動きに注意したいところですね。