【オリンピック競技】試合として見るサーフィン解説/東京オリンピックで日本人選手は勝てるのか

(2021年7月27日修正)

2020年の東京オリンピック(会場千葉県長生郡一宮町)にて、サーフィンが正式に採用されていますが、今更ながらサーフィンの試合を解説していきたいと思います。

難易度の高いテクニックや美しさ、パワフルさで得点を競い、高得点を得た選手が上位に進むトーナメント方式

試合の流れ

  • トーナメント方式で1試合においては2〜4人が同時に海に入る
  • 波に乗り技を決めれば複数いる審判が技の難易度、美しさ、力強さ等に応じて審判一人につき最高10点までつけらえれ、その平均を持って点数をつける
  • 評価されるのは得点の高い2ライディングの合計点
  • 試合時間終了時に得点の高い選手1〜3人が次の試合へ進む
  • 概ね3日間で予選から決勝まで消化される日程

他のスポーツと比較するなら、体操競技、フィギュアスケート、スノーボードのハーフパイプ等フリースタイルに近いイメージとなります。

違うところは、1試合中に複数人が同時に演技を行い、トーナメント方式をとるところと、何と言っても海という場所で天気・気象にかなり左右されます。波の大きさもさることながら、風向き、風の強さで波の形や崩れ方に影響がでます。他にも離岸流、潮の干満なども影響を及ぼします。

このため自然に、特にその土地の環境・気候をよく知るサーファーが有利な面があります

ルールについてはオリンピックで特別な変更がないので省略します。

日本代表選手が活躍できるのか?

出典:WSL(World Surf League)Men’s Championship Tour Rankings

上の画像は世界最高峰のサーフィンリーグ・WSL(World Surf League)の2019年Men’s Championship Tour Rankingsのランキング上位40名のうちの15位あたりのスクショです。まだ2試合分の結果しか出ていませんが、ランキング10位に日本人選手の五十嵐カノア氏がいます。ただ日本人は40人中1人です。これだけだと日本人選手に不利なスポーツに思われます。

2019年5月26日追記

引用:World Surf League

五十嵐カノア氏(2019年10月17日時点で、2020年東京オリンピック日本代表選手決定)はインドネシア・バリ島で行われた第3戦で優勝し、ツアーランキングが2位まで浮上しました。

2021年7月23日時点での五十嵐カノア氏のランキングは6位

五十嵐氏の実力は十分です。

その土地の気候に熟知していることが強み

オリンピック日本代表選手の大原洋人氏は一宮出身

2020東京オリンピックは千葉県一宮市の海が会場となり地形・気候を熟知している日本人選手に有利な面があります。一宮市出身のこれまた世界プロツアーで結果を出してWQSアジアで上位ランクにいる大原洋人氏にアドがあります。

30年近く前になりますが、世界規模のサーフィン大会が日本の至る所で行われた時に、日本人選手が活躍できています。過去には当時の世界ランキング1位の海外選手に勝った日本人選手もいます

女子日本代表の前田マヒナ氏、都筑有夢路氏も世界プロツアー大会で結果を出しているのでメダルが期待されます。

日本人の身体的特徴・体幹筋力と体重の軽さが有利

次に有利な面として、フィギュアスケート、体操、スノーボード、柔道等日本人が強いスポーツに共通している身体的特徴がサーフィンにも当てはまります。

それは全身に占める体幹の筋力の割合の大きさです。

もっとわかりやすく言うと胴長短足

同じ身長の欧米人に比べ胴が長いことで体幹である腹筋背筋などの大きな筋力が使えサーフィンのほとんど技において重要といえる体の軸の回転が、より速いスピードで行えます。

また重心が地面に近いことで体のバランスを取りやすい面があります。WSLトップ男性選手40名のほとんどが身長180cm程度で175cm以下の選手も少なくありません。

また不安定な海面においてバランスを取る体幹筋力と関係が深いのは体重の軽さです。前述で触れたWSLトップ選手において身長が180cmを超えるサーファーの体重を見ると、他のスポーツの日本人選手よりも軽いことがわかります。

例えば身長180cm程度日本人プロ野球選手では体重が80kg以上あるのがほとんどですが、WSLトップの男性サーファーは身長180cmに対し80kg以上ある選手は少数です。

低重心、ハイパワー、軽量が日本人選手の勝利の鍵を握る。

いくら日本人が小柄で筋力が欧米人に劣るとはいっても、五十嵐カノア氏を筆頭に恵まれた体格の日本人サーファーも少なくありません。

しいていうなら、世界中のあらゆるサーフポイントで数多くの経験を積み、陸上での適切なトレーニングを実施しているかどうかで差がでると考えます。

若い日本人選手で何十年も前の「筋トレ」から脱却し、パワー重視でもないHIITのようなトレーニングを導入し活躍している選手が増えているようです。

オリンピック選手とまでいかないまでも、休日のサーフィンのレベル向上におすすめの筋トレを紹介したブログ記事を貼っておきます。上達を目指すサーファーさんだけでなく気持ちよくサーフィンしたい方も是非お読みください。

【道具いらず】サーフィンの上達を目指す人向けの筋力トレーニング

東京オリンピック2020のサーフィン競技結果

2021年7月27日追記

五十嵐カノア選手が銀メダル

都筑有夢路選手が銅メダル

それぞれ獲得しました。

詳細なリザルト

サーフィン男子

1位 ブラジル代表 イタロ・フェレイラ選手

2位 日本代表 五十嵐カノア選手

3位 オーストラリア代表 オーウェン・ライト選手

サーフィン女子

1位 USA代表 カリッサ・ムーア選手

2位 南アフリカ代表 ビアンカ・ビュテンダグ選手

3位 日本代表 都筑有夢路選手

大原洋人選手は準々決勝進出

前田マヒナ選手はラウンド3進出

メダルではなくとも世界のトップサーファー相手に大健闘でした。

皆さんまだ若いので次のパリオリンピックも十分狙えます!

感動をありがとうございました。

もしこれからサーフィンをやってみようと思われた方にはこの記事がおすすめです。ぜひ読んでみてください

超初心者サーファー向けおすすめサーフギア&解説2021年版/楽しくサーフィンしましょう

以上です。