【オリンピック競技】試合としてみるサーフィンの解説/芸術点を競うスポーツ、そして東京オリンピックで日本人選手は勝てるのか

2020年の東京オリンピック(会場千葉県長生郡一宮町)にて、サーフィンが正式に採用されていますが、今更ながらサーフィンの試合を解説していきたいと思います。

難易度の高い技やサーフィンのライディングの美しさで得点を競い、高得点で上位に進むトーナメント方式

  • トーナメント方式で1試合においては2〜4人が同時に海に入る
  • 波に乗り技を決めれば複数いる審判が技の難易度、美しさ、力強さ等に応じて審判一人につき最高10点までつけらえれ、その平均を持って点数をつける
  • 評価されるのは得点の高い2ライディングの合計点
  • 試合時間終了時に得点の高い選手1〜3人が次の試合へ進む

他のスポーツと比較するなら、体操競技、フィギュアスケート、スノーボードのハーフパイプ等フリースタイルに近いイメージとなります。

違うところは、1試合中に複数人が同時に同じ場所で演技を行い、トーナメント方式をとるところと、何と言っても海という場所柄、気象にかなり左右されます。波の大きさもさることながら、風向き、風の強さで波の形や崩れ方に影響がでます。他にも離岸流、潮の干満なども影響を及ぼします。

このため自然に、特にその土地の環境・気候をよく知るサーファーが有利な面があります。

日本人選手が活躍できるのか?

出典:WSL(World Surf League)Men’s Championship Tour Rankings

上の画像は世界最高峰のサーフィンリーグ・WSL(World Surf League)の2019年Men’s Championship Tour Rankingsのランキング上位40名のうちの15位あたりのスクショです。まだ2試合分の結果しか出ていませんが、ランキング10位に日本人選手の五十嵐カノア氏がいます。ただ日本人は40人中1人です。これだけだと日本人選手に不利なスポーツに思われます。

2019年5月26日追記

引用:World Surf League

五十嵐カノア氏(2019年10月17日時点で、2020年東京オリンピック日本代表選手決定)はインドネシア・バリ島で行われた第3戦で優勝し、ツアーランキングが2位まで浮上しました。

その土地の気候に熟知していることが強み

しかし、2020年オリンピックは千葉県一宮市の海が会場となり地形・気候を熟知している日本人選手に有利な面があります。実際、世界規模のサーフィン大会が日本の至る所で行われた時は日本人選手が活躍できています。過去には当時の世界ランキング1位の海外選手に勝った日本人選手もいます。

日本人の身体的特徴・体幹筋力と体重の軽さが有利

次に有利な面として、フィギュアスケート、体操、スノーボード、柔道等日本人が強いスポーツに共通している身体的特徴がサーフィンにも当てはまります。それは全身に占める体幹の筋力の割合の大きさです。

もっとわかりやすく言うと胴長短足。

同じ身長の欧米人に比べ胴が長いことで体幹である腹筋背筋などの大きな筋力が使えサーフィンのほとんど技において重要といえる体の軸の回転が、より速いスピードで行えます。また重心が地面に近いことで体のバランスを取りやすい面があります。WSLトップ男性選手40名のほとんどが身長180cm程度で175cm以下の選手も少なくありません。

また不安定な海面においてバランスを取る体幹筋力と関係が深いのは体重の軽さです。前述で触れたWSLトップ選手において身長が180cmを超えるサーファーの体重を見ると、他のスポーツの日本人選手よりも軽いことがわかります。

例えば身長180cm程度日本人プロ野球選手では体重が80kg以上あるのがほとんどですが、WSLトップの男性サーファーは身長180cmに対し80kg以上ある選手は少数です。

低重心、ハイパワー、軽量が日本人選手の勝利の鍵を握る。

いくら日本人が小柄で筋力が欧米人に劣るとはいっても、五十嵐カノア氏を筆頭に恵まれた体格の日本人サーファーも少なくありません。しいていうなら、世界中のあらゆるサーフポイントで数多くの経験を積み、陸上での適切なトレーニングを実施しているかどうかで差がでると考えます。若い日本人選手で何十年も前の「筋トレ」から脱却し、パワー重視でもないHIITのようなトレーニングを導入し活躍している選手が増えているようです。

以上です。

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