今回は自衛隊広報官時代に将来のことを若い人に訊ねた際、何度となく聞いた「夢や目標は特にありません」という印象に残った言葉から考えて書いていきます。
社会人でもこの考えを持つ人にしばしば会います。努力しないから安定から遠いと言ってしまうと話が終わっちゃうのでちょっと話を広げてみたいと思います。
結論「何でも良いから上位30%以内の存在になれ」
仕事、勉強、趣味どれにおいても上位30%以内の存在であれば性格に難があったとしても仕事のクオリティは平均程度の能力の人よりも高いのが現実です。
クオリティが高ければより報酬の高い仕事や実務を回せてもらえ実績が積み上がり、多くの経験ができます。実績が多くなれば給与や進路に反映されます。
また今の会社を辞めてやると言って、いざ転職活動を始める時にも実績があれば面接時のアピールになりますし、何より自信を持てます。
趣味で上位に入るフィールドについてはスポーツ以外でも問題ないと感じます。点数、順位、資格のような書面があれば受け入れられやすいと思います。
30%の存在と言っても、下位の人も存在しますので、それを優位かというと違いますし、下位30%なら明らかに信頼はされないので実績を積み上げられないと考えます。
また、オンリーワンになるというのは社会においては上位になるかと言われると何とも言えません。
単純に比較できる同種の対象がないと評価できません。そもそも安定とは遠い存在である場合がほとんどです。
私の趣味のサーフィンだと同じポイントに20人ぐらい海に入っている状況では、波に乗る回数の多さが同じ時間帯において上から5人以内であることがほとんどなので上位30%以内なのは確かです。
裏付けとなる自衛隊での経験話を用います。公務員としての特性からもあり営業成績のようなものはありませんが、勤務評価によって必ず順位がつけられます。
評価内容は人事に関わる幹部相当の職しか知らないので、当然私はその評価を知ることはできません。
しかし、当時の私の運動能力・水泳能力が基準以上で部隊の中でも上位30%以内に入っていることは測定時にタイムや回数という数値で分かりました。
業務面では手が空いていれば訓練を兼ねて地上天気図を描画・解析を行っていましたが作成時間と的確性は同僚の中でやはり上位30%以内なのは実感としてありました。
その他の資料作成等のデスクワークも人並みにこなしていたと考えられるため、結果として同階級だった隊員に比べ昇進が早かったり転勤や配置も希望が通りやすかったことからも感じました。
一方、確認はしてませんが自衛官の中でも広報官になれるのは勤務評価が上位30%以内の隊員であると陸自内の噂で聞きました。
実際、広報官勤務時代の同僚・先輩は陸海空を問わずそれなりの資質を持っている方であるのは勤務態度や、その人が所属していた原隊の方々との話で感じることができました。
加えて、年1回に運動能力測定が実施された際、私より5、6歳上の先輩が私より早いタイムで3kmを走ることに驚きました。(俺は海自だから走るのは関係ねーから)と心の中で負け惜しみをしていたのは否定しません。
私自身は広報官勤務になれたことが自衛隊という組織の中で、勤務評価も高いとわかり、また広報官としての実績としても年一回何かしら表彰を受けていたことも自信を持てるようになりました。
上位30%程度では大したことないと感じるかもしれませんが、様々な面で30%以内の存在であれば、誰からも信頼を得て安定した人生へと繋がるんだろうなと、それに近い人たちを見て実感しています。
特に目指すものがないけど仕事やめて取り敢えず時間と生活面に余裕がある方なら職業訓練校・ポリテクセンターもおすすめです。
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以上です。