キャッシュレスは海外では常識、だから日本もキャッシュレス社会を進めると言うのが政府としても推し進めているんですが、海外旅行をしてキャッシュレス先進のヨーロッパを見てきた経験を踏まえて個人的な分析をしてみたいと思います。
目次
結論:田舎のスーパー、コンビニなどはカード払いより現金での支払いが早い
私見ですが、ヨーロッパでのレジでは従業員が袋詰めをすることがありません。
袋詰めの作業が無く、商品のバーコード読み取り作業と、カード決済のための機械操作に時間を当てているだけで、かつカードの読み取り自体は客側の作業になることもあり、日本の現金払いより早い印象があるだけです。
対して日本のコンビニのレジで並んでいる様子は、財布から現金をさっと出す人が多くどちらかというと袋詰めやレンジでの温めサービスに時間がかかっているだけと思います。
海外と日本のレジの状況を比較
ヨーロッパでの対応
2016年にヨーロッパ5カ国を旅行(その時のブログはこちら)していた際は品揃えと安さを求めスーパーで買い物をしていました。
最初に支払い文化の違いで驚いたのは、レジ担当の店員さんはクレジットカードを触ることは無く、読み取り決済の作業はお客がやることでした。
もし読み込みエラーが頻発すれば「このカードは使えない」と言ってそれ以上の対応はしません。
現金の支払いの場合、基本的にレジの現金の入ったトレイから数えながら釣り銭を取り出してお客さんに渡していました。でもはっきり言って数えるのが遅いし現金がめんどくさがれている感は明らかに伝わってきます。
対して日本
近所のスーパーで見かけるのは、レジの機械に支払われた現金を投入すると自動的に計算された釣り銭が出てきます。念の為店員さんはお金を数えてお客さんに渡します。
それがクレジットカードだと、基本的に店員さんに渡して、店員さんがカードの読み取り操作を行い、レジの機械から打ち出された売上伝票兼領収書のレシートにサインをし、場合によっては店員さんが袋詰めするという具合に時間がかかっています。
社会的背景を推察
ヨーロッパは現金の信頼性や治安が不安定
ヨーロッパ旅行で訪れたのは田舎が多かったのですが、基本的に現金支払いはスムーズで、めんどくさがるのは人口が比較的多い都市部という印象です。特に治安が悪そうな雰囲気が漂う街です。
ドイツの、ある大きめの駅のキオスクで支払いに50ユーロ紙幣(当時のレートで6000円程度)を使おうとした時、高額紙幣はお断りされました。
また別のドラッグストアでは100ユーロ紙幣(同1万円強)を出した際、従業員は紙幣の表裏と透かしを確認して偽札かどうかを確認していました。
おそらくは治安が日本ほど良くないことから偽札の可能性を疑ってかかるように指導されているからと考えられます。
また強盗事件の多いことが現金を置かないようにしていることにつながっていると考えられます。田舎町では現金を疑われることはありませんでした。
もう一つ気になったのは自動販売機でほぼ現金が受け入れられない現象に出くわしたことです。紙幣投入口がなくコインを入れても受け付けられず出てくる場合が多くコイン投入口そのものが壊れている自動販売機もいくつかありました。
その代わりのように、クレジットカード等でキャッシュレス決済ができるカード用スロットがほとんどの機械に付いていたのには驚きました。そもそも自動販売機はセキュリティのしっかりした店舗内や駅構内でしかほとんど見たことがありません。
英語でコミニュケーションがしっかり取れたら信頼度は増すかもしれないので、疑われたくないと思う方はスマホのアプリでも学習できるスタディサプリのようなものがおすすめかも
日本は治安が良いことが前提
返って日本ではレジで1万円札を出しても疑ってかかる従業員はまずいません。そもそも世界的に見て日本円の偽造は相当困難と言われています。強盗事件も最近ニュースでよく聞くようになりましたが、だからと言って頻発しているわけでもありません。治安が良い日本では現金しか受け付けない自動販売機が日本中いたるところの道路沿いにみられます。
そのほかの要素
海外では日本と違い暗算になれていないため支払われた現金に対し暗算ですぐにお釣りを出せない、従業員がレジから現金を盗む等の話は聞いたことがあります。
また衛生面の話でいろんな手を介する現金に病原菌などの細菌やウイルスが付着している可能性も少なくないなど。
そしてユーロ圏だったこともあり紙幣や硬貨のデザインが多種多様で偽造したお金を渡されても確認が困難とも考えられ、それなら受け取らないのが正解というのも頷けます。
繰り返しになりますがヨーロッパ旅行の記事に興味を持たれた方は以下の記事から見てやってください。
特にとりとめもなく書きましたが以上です。