「ATTENTION」を読んで・情報過多な現代で注目されるには

南カルフォルニア大学の研究者によると1986年の人は1日平均新聞約40部に相当する情報にさらされていた。それが2006年には4倍以上の174部相当になった。

ベン・パー著『ATTENTION アテンション「注目」で人動かす7つの新戦略』より

冒頭の引用はベン・パー著『ATTENTION アテンション「注目」で人動かす7つの新戦略』2016年2月に日本の翻訳本初版本が販売され2016年ではシリコンバレー発のキーワードとして注目された一冊の最初に記述されている文章の一部です。

購入した時期は多分2016年の自衛隊を退職する前だったと思います。

自衛隊の中で広報(広報官とは違い、イベントを企画したり部隊見学の案内など多くの人に広く自衛隊を紹介するのが主)の仕事をしていた時に、効果的な広報施策のヒントを探していた時に本屋で手に取り、この文章を見ただけでレジに向かったのはよく覚えています。

本書の内容をざっくり意訳するなら、現代は多くの情報に溢れ人々はその選択が無意識では上手くできない。よって、いくら企業や個人が良い製品を作ろうとも注目されず陽の目を見ないことがよくあるから、どうしたらその製品を注目され世の中に送り出せるか、を7つ戦略で示しています。

その戦略は3年たった2019年のITメディアやSNSでバズる物の条件にもよく当てはまっていて、例えば、炎上するツイッターのつぶやきもATTENTIONの戦略のなかで解説があります。

大騒ぎするかのように大袈裟な行動や編集をして注目を集めようとするyoutuberも該当するかもと個人的には思います。そのなかでも長期的に視聴し続けられるチャンネルについても当てはまるような記述が本書には見られます。

どうしたら注目を集められるのかを悩んでいる人にはお薦めです。当時のベストセラーになるだけはあります。

ここから余談

なぜ2016年の本を2019年の今頃になって読み返そうかと思ったのは、youtubeを代表するネットメディアで注目されているチャンネルやページの共通点がどこかでどこかで認知したことあったなと思い出したのがこの本です。

本書を読みながらふと海上自衛隊の艦艇のエンジンに関わる職種技能のひとつで「手先信号」というものを思い出しました。

私は機関系職種ではないので基礎の知識として教わっただけですが、昔の艦艇の機関室は航行中ならエンジンの大音量で声がかき消されるので両手と体を使ってやりとりをしていました。

やりとりをする前に相手が背中を向けていたり自分が視角に入っていない時は相手にこちらを気づかせるためパンパンと1、2回拍手します。拍手も音だから聞こえないと考えましたが、艦艇の実習で機関室に行き用事のある隊員に向かってやってみると、ちゃんとこちらに気付きました。

大きな音やたくさんの機械音の中でもこちらに向く拍手という方法がATTENTIONだなと感じました。

以上です。