(2019年11月5日修正しました)
サーフィンを始めて、立ち上がれる人向けになってしまいますが、リアランジという効果の高い筋トレを紹介したいと思います。
百聞は一見に如かずということで先ずはYoutube動画をどうぞ
目次
リアランジの動作
- 背筋をまっすぐ伸ばし自然な足幅の姿勢で立ちます。
- 片方の脚を後ろに引きます。
- 前側にある脚の膝が直角になる程度まで腰を落とします。
- 背筋は地面に対し垂直を維持します。
- 目線が水平になるように意識します。
- 呼吸が止まらないように気をつけます。
- 元の姿勢に戻るときは後ろ足を前にもってくるようにします。
動画では両手にダンベルを持っていますが、慣れないうちは無くても構いません。
一連の動作は以上です。
サーフィンへ期待される効果
ショートボードのトップターン、ロングボードのボトムターンどちらにせよステップバック(後ろ側になる脚をさらに後ろに下げる動作)をすることでよりサーフボードの後ろ側に体重をかけやすくなり鋭角なターンになります。
脚を後ろに下げる際は、脚を見ていると波を見ることができないしバランスを崩して失速してしまいます。
リアランジのトレーニングをすることによって、視線や意識を足元に移さず前を見たままバランスを維持してステップバックをおこないやすくなります。
鏡の前でやってみたらわかりますが、脚を後ろに引く動作は思った以上にふらつきます。後ろが見えない分、慣れていないとバランスを崩します。
テイクオフで立ち上がるときはどうしても前側の脚に重心をかけるし、加速のためにも前足に加重しないとスピードが稼げません。
それだと、いざ切れのあるターンをすることが困難になります。
そこでステップバックをしてターンの軸をボードの後ろにすることで、ノーズを浮かせ海面から受ける抵抗を少なくすることができます。
ショートボードにおいてステップバックはボトムターン、トップターンの際に効果があります。
またロングボードにおいては歩いて後ろに下がりボトムターンを行うことで長いボードが海面に刺さることを回避してより深い位置でのボトムターンに効果があります。
ショートボードの場合もっと上級者になれば、浮いた前側の部分に崩れはじめた波を当てて更に鋭いターンを行います。
これが切れのあるターンの仕組みです。
リアランジの効果はこれだけではありません。
リアランジの動作後半の後ろに引いた足を元の位置に戻し立ち上がる動きは、ショートなら後ろ足をデッキパッドの前の位置に戻す、ロングボードならウォーキングのとっかかりの動作と同じです。
補足:フロントランジの解説
フロントランジという片脚を前に出す種目をジムでよく見かけます。ダイエット効果、お尻の引き締め効果が高い種目です。ウェイトを担いでやればハムストリングスにかなりききます。
でもスポーツの視点から考えると効果に疑問を感じます。前に出した足を地面に着いたときに体重やウエイトの重みがカカトにかかる状態は、ダッシュや短距離走ならブレーキをかける動作になってしまいます。
ましてや元の位置に脚を戻す際は、後ろに戻るように地面を蹴る動作になります。
このような動きはサッカーやバスケットなどボールから目を離さないで足運びをする競技なら大切ですが、競技中に膝を伸ばしきる状態になりません。
そんなことをしたら次の動作が遅くなります。
少し腰を落として後ろ側の脚を前に持ってくる方が自然な動きで効率良く体の向きを変えられます。
実際のスポーツ選手の動きを見れば分かりますが目標物に顔をむけて、腰からしたは移動先に向かって走りやすい体勢になっている場合がほとんどです。
ボディメイクが目的ならランジでなくブルガリアン・スクワットがおすすめです。
以上です。