波高の話/有義波高の解説/なぜ波浪予想の波の高さと実際に見るセットの波の大きさは違うのか。そしてその活用について。

不思議に思ったことがあるサーファーさんはいるかと思いますが、ニュースやネットで何気なく見ている波予想の波高がどうやって決まっているか、そしてサーフィンに活かせる知識となるような解説をします。

波高/有義波高とは

有義波高について

波情報で「波高1m」といったら、おおよそ腰腹程度の高さの波となりますが、実際のセットは胸ぐらいあったりします。ところが実際に海に行ってみると

「1mて聞いてたのに、結構サイズあるじゃん!」

と初心者の時は特に驚いたことがありませんか?

なぜかと言うと有義波高と定義される波の高さが採用されていることがあります。

有義波高とは観測された100個の波を、大きい方から数えて1/3の波を平均した波の高さとなっています。

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令和2年(2020年)台風10号の進路予想と観測結果、及び被害状況から見えてくるファクトフルネス

(2021年7月23日修正)

『戦後最大級の台風となる』

と令和2年(2020年)台風10号は発生前から台風予想精度の低いECMWFやGFSの予報を元に事前にツイッターで呟いた気象予報士の方もいたため、気象庁の予測が出る前から、多くの人に不安を与えました。

そこで実際の台風の進路を確認しながら何故、不安が煽られたか、なぜそこまで被害が大きくならなかったかを検証していき、最後にファクトフルネスとしてのまとめを書いていきます。

不安が煽られた理由

テレビのお天気キャスターにも出ていたとする有名な気象予報士の資格を持つ人のアカウントが、ヨーロッパ中期予報センター(以下ECMWF)やアメリカ海洋大気庁(NOAA)の数値予想(以下GFS)の予想を根拠に

8月31日に「欧米の予測データによると9月6~7日ごろに伊勢湾台風など歴史的な勢力で西日本を直撃する進路」と台風が発生していないにも関わらずツイッター上で呟いたことでした

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2020年はラニーニャの年になる?/サーフィンに関してはどうなるか

(2020年8月28日修正)

出典:NOAA海面水温変化傾向データ

NOAA(アメリカ海洋大気庁)の海洋観測データから2020年5月17〜23日の間の海面水温でラニーニャ現象の兆候があるかもという情報が見られました。あくまで一週間だけの変化傾向でラニーニャ現象としっかり言えるかは5ヶ月程度の観測が必要となりますので今後の傾向次第です。

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