【二度と乗りたくない?】外車に乗った経験話・修理費等について【人生一度は乗ってみたい】

2011年8月から2014年3月までフォルクスワーゲンゴルフ(6世代目)を新車で購入しましたが、リコール対応や自損事故後の修理等について日本車と比べながら書いて行こうと思います。

目次

ゴルフ6を買ってみた

購入の経緯

ゴルフの前は日産SUVムラーノに乗っていました。ムラーノが3年目の車検を迎えようとしていたタイミングで

「顔なじみの関東のフォルクスワーゲンディーラーから新車のゴルフ(6世代目)が安く手に入るけど買わない?」

と知人から声をかけられたのがきっかけでした。

その頃の私は、ムラーノの車体が大きすぎる(横幅188cm)と常々思っていたので、ゴルフの170cm余り程度の扱い易そうな車幅と、一回は外車乗ってみたいという単純な理由から知人からの話は棚ぼたと思いすぐにOKと返答しました。

購入は排気量1.4Lコンフォートラインという低価格グレード

しかし諸経費込みで300万超えていました。この価格ですが、別にRといったスポーツモデルでもなんでもありません。最廉価グレードです。マイナーチェンジ前の在庫処分のようでした。

話はトントン拍子に進み、1ヶ月程度で納車されました。総額は310万円弱だったと思います。

キーは差し込み式

納車されてすぐに乗り込んで意外だったのは、ゴルフのコンフォートラインのエンジンスタートはキーを差し込んで回す古いタイプだったので300万越えなのに、しょぼいなと感じました。ムラーノはプッシュボタンスタート式なのに。

次々とトラブル発生

ここからが修理と不具合についてです。

オートパワーウィンドウが止まる

買って1週間もたっていない時です。前席、後席のウィンドウを閉じようとして、先に運転席側の窓をオートスイッチを入れ閉じる動作中を確認しながら後部座席のオートパワーウィンドウを閉じようしてスイッチを入れた瞬間に運転席の窓が勝手に開き始めました。

当然、運転席側のスイッチに触れていません。しかも結構な頻度で発生する症状でした。

フォルクスワーゲン認定工場に診てもらうも

「コンピュータ診断では不具合は検出されませんでした。」

とだけ言われました。

フロントバンパーの交換修理に10万円

翌年の春、フロントバンパーの助手席側が内側から前方に向かってめくれ上がっていることに気がつきました。

通常走行に支障がなかったので気付くのが遅くなりましたが、おそらく雪道にスタックしてバックした際に雪の塊でめくれ上がったものと考えられました。

バンパー交換となり、修理費用は見積もりで10万円を超えましたが割高になるのは覚悟していたのであまり驚きはしませんでした。車両保険を使って支払いをしました。

フロントバンパー破損交換した兄のマツダのミニバンは3万弱で済んだとのことで、3倍の開きがあることに驚きました。

修理見積もり期間が分からない

ショッピングセンターの駐車場に止めていたところ当て逃げされました。別のブログ記事に保険会社の対応について詳しい内容を書いていますがよろしければご参照にどうぞ。

自動車の保険の話(当て逃げ編)

画像を見てもらえば一目瞭然ですが、フロントバンパーや各種部品の修理が必要でした。

お世話になっていたVW認定工場から修理期間の見積もりを聞いてみると

「いつ直せるかの期間見積もりは、わかりません」

理由
  • ドイツ本国から届いたパーツがちゃんと適合車種のものかは箱を開けて見ないとわからない
  • 経験上、違うパーツが届くことが多々ある
  • 再度パーツを発注してもまた違うパーツが届くこともある

印象的な一言は「外車にはよくあること」フォルクスワーゲンだけじゃないのか。

幸い、一発で正規の部品が届いたと連絡があり、修理は3週間後になりました。

購入して1年たった状態の下取り価格は150万円程度

たまたま通りかかった中古車買取店にふらっと入り下取り査定をしてもらいました。営業の方と話をして車の使用状況や走行距離を確認してもらい、いざドキドキの査定結果は…

150万円

新車で300万越えで1年しか経っていないにも関わらず、この査定額です。

ただ走行距離は2万キロ近く走っていたと思います。査定額は200万程度かなと考えていたら、示されたのは150万程度。新車時の半額以下でした。

理由は、外車の中古車は、維持費がかかる、壊れやすいのイメージが根強いため需要が少なく不人気で下取り価格が下がるとのこと

【極め付け】トランスミッション(DSG)のリコール

2013年5月のGW明けにフォルクスワーゲンのリコールが発表されました。

リコール部分はトランスミッションDSG

引用:wikipedia「フォルクワーゲン」

機構の詳しい説明は省きますがATに該当する変速装置が、走行中にシフトレバーを操作しても変速が効かなく症状が発生し、最悪、走行不能になる可能性があるとのことでした。

はっきり言ってかなりヤバい類いの不具合です。

対象車種はゴルフだけでなく、その当時の同じDSGが搭載された車種はほとんどのフォルクスワーゲングループ(ポルシェ、ベントレー、ブガティ、ランボルギーニ等も含む)の高級車ブランドのアウディもDSG機構を採用していたので対象になっていました。

引用:wikipedia「フォルクスワーゲン グループ」

日本車ならリコールが出た場合、1週間以内にはディーラーで修理をかかる態勢を取るのは経験していたので、その感覚で通知を待っていましたが、一週間では連絡がきませんでした。

フォルクスワーゲンジャパンから封書で届いた案内通知には

「対応についてはお近くのディーラーまたは購入元からご連絡させていただきます。」

というような内容だったのでいつ頃になるか認定工場に問い合わせると、

「いつになるかわかりません。」

(この返答はこれまでの経緯からなんとなく想像がついていました。)

理由
  • 世界規模のリコールなので、ドイツから修正部品が、日本に入ってくる数が少ない
  • 年式が古い車体等の優先順位が高い車に回され、新車に近い車ほど後回し
  • 早くても7月以降

感情的にはいろいろ思いましたが、連絡を待つことにしました。

7月に入ってすぐ、リコール対応の連絡が認定工場からきましたが

「対応は10月以降、でもこのままだと、あなたの車は年明けになるかも」

日本車メーカーが同じ対応をしたらニュースで一大バッシングもののあり得ない話

これを聞いたのち、維持費等コストパフォーマンス的にも考え、すぐに日本車に乗り換えると決断し、翌年3月には手放しました。

下取り価格は120万程度でした。当て逃げ等されていますが、中古車査定上の事故車扱いにならないとのことです。走行距離は5万kmを超えていました。

日産ムラーノとの下取り価格を比較して、ムラーノは走行距離8万5千kmを超えていましたが200万で下取りしてもらえました

外車に乗りたいという人、現に乗っている人に対しては、経験としては良いものだと思っています。

ただ、今は日本車の質も金額が高ければ高級外車にも引けをとりません。ヨーロッパ旅行(旅行の記事は自体はこちら)で車事情を見てを実感しました。

お金持ちの外車事情

たまたま話をしたあるメルセデス・ベンツにお乗りのお金持ちの方の車庫を見せてもらいました。

並んでいたドイツ高級車御三家のエンブレムが目に入りました。

メルセデス・ベンツ4台、BMW3台を所有しておられました。もちろん乗り換えとかではなく新車購入の同時所有です。しかもそのうち何台かはメルセデスはAMG、BMWはMスポーツという、どちらも新車で買うと新築のマンションと同じくらいの高級スポーツグレードです。

私はふと気になって

「走行距離は何kmですか?」

取得されてから3年以内の車がほとんどとの話でしたが、実際にメーターを見た3年経とうとしたメルセデス・ベンツ(Sクラスだったはず)の走行距離は5000km以下。他の車も同等ぐらいとのこと。

そりゃ不具合出ないわ。

これから、お金持ちがドイツ車が良いといってもトラブル発生まで乗ることは、ほぼないと感じました。

しかもトラブルがあったところで、ディーラーが上客の扱いを最優先することは想像できます。

ちなみにドイツ車の故障率が特別高いかどうかは、そんなことはないらしいという話です。

また車両保険についても気になって聞いてみたところ

「車両保険?そんなもの入ってないよ。」

これも聞いた瞬間は「え?」と思いましたが、並んでいる高級ドイツ車のハイグレードを眺めながら、冷静に考えると、仮に自損事故等で自腹で修理となってもこれだけの財力があれば、数百万程度の修理費用でも一括で払えるでしょうから車両保険に入る意味が一切ありません。気分次第では「傷が入ったのはもういいや。新しいメルセデス買うわ」と言いそうです。


不具合よりも先進技術を載せてマーケットシェアをとる

ドイツメーカーはトライ&エラーな製造販売手法では?

話はソフトウェアプログラミングにも通じますが、こと欧米の工業製品は「トライ&エラー」を安全が求められる車にもおこなっていると感じます。

「不具合は出たら、その時に対応すれば良い」

雑にいうとこんな感じです。

ただしプログラミングは言うなれば、ほぼ全てが画面上の動きなのでそうそう人間の命に直結するようなエラーにはなりづらいでしょう。

しかし車は違います。ちょっとした不具合が大事故を招いたりします。事故にならなくとも購入者に金銭的、時間的なストレスを加えます。

このことから少なくとも見聞きと今回の自分の体験として、ドイツ車メーカーは

「不具合の可能性があるにしても、とりあえずリリース優先で。最先端の技術を載せているアピールで市場のシェアをとる」

一方、日本車は「さまざなテストを繰り返しエラーやバグを極力排除してお客様に安心を」となりやや遅い新車のリリースになってしまうだろうと考えます。

この考えに至る一端が上の方に書いたパワーウィンドウの不具合です。

コンピューター上の問題が無いというのは、ウインドウを動作させるプログラム上は問題ないというだけで、スイッチ類のハンダ付けが甘いなど製造工程上のエラーは調べていないと言えます。

このことから同様の不具合のでる車は一定数あるんだろうなとも考えられます。

信用問題なので一時的なシェアを取れたとしても長期間で見ると私のように「2度と乗らない」となる人が少なくないのは納得できるのではないでしょうか。

日本車が頑丈で不具合の少ない例から

日本車の下取り価格が下がらない車種はSUVのようです。しかもMT車。

理由は、東南アジアの途上国では日本車はステイタスが高く、道路整備が行き届いていないのと、修理しやすいことから過走行でもMT車のSUVが人気があるようです。

また近年はやや大型なミニバンやワンボックスも人気が高いようです。


以上です。