台風の進路予想の話/なぜ外れやすいのかを解説・左右するのはデータ量

最近、ブログさぼってすみません。任天堂SWITCHでスプラトゥーン2にはまってます。

2017年8月2日午前6時現在四国の沖に非常に強い台風5号があり北西に移動している状況にあります。

(引用元:気象庁ホームページ)

同日午前6時50分の気象衛星ひまわり赤外画像でみると台風の「目」が明瞭なうずが見られます。

(引用元:気象庁ホームページ)

同日午前3時の天気図上では中心気圧940ヘクトパスカルで北西に時速10キロメートルで移動していることが書いてあります。

(引用元:気象庁ホームページ)

同日午前6時現在の台風情報です。進路を5日にかけて北西から西北西に進路をとる予測ですね。

ところで、この日から2日前に関東の南海上にあった台風の進路予想は北東に進むような発表でした。なぜ台風の進路予想はよく外れるのかとニュースの天気予報をみる人は思うでしょう。

結論は台風の進路予想はとても難しい

気象庁の全般の天気予報的中率は85パーセントを超えているようですが、こと強烈な悪天候をもたらす気象現象については的中率が60パーセントを割るぐらいです。

なぜ的中率が下がるのかとなると、予報の基礎となる統計データの蓄積量が少ないことが原因と考えられます。気象庁の観測データで予報に活用できるものは第二次世界大戦以降になります。

戦時中は気象観測データも国家機密情報扱いなっていたので一般国民が知ることもなく戦後になくなっているようです。

(引用元:Joint Typhoon Warning Center)

ハワイにある米海軍の台風専門で予報を行うJoint Typhoon Warning Center(JTWC)の進路予想画像です。

台風のデータ蓄積量が多いのは意外かも知れませんが米軍です。航空機での戦術が発達し始める第二次世界大戦以前から収集を行なっていたようです。

20年前に自衛隊で気象観測業務に携わっていた時は気象庁の予想があてにならない事が多々あり、米軍の出す台風進路予想を参考に見ていました。現在はインターネットで誰でも見る事ができます。ただし日本語対応はしていませんし、距離や速度などの単位はマイル(海マイル NM)、ノット(KNOT)となります。

サーファーとしては良い波に乗りたいので台風の動きは非常に気になりますが、国土に甚大な被害をもたらす現象ですから要注意です。

気象庁の天気予報が気になる毎日です。以上です。