レイリー散乱

何言ってんだ、というタイトルでしょうが、今回は俺が仕事上必要性があることで勉強した気象学について少し書きます。

気象関係の仕事に携わっていた関係で気象予報士は持っていませんが大学生向けの参考書でもある「一般気象学(小倉義光 著)」を読んでいました。

「空が青く見えるのはレイリー散乱という現象」について

一般気象学にも記述してありますし、インターネットで調べれば出てきます。

光が大気中の小さなチリによって反射や屈折をさせられるのですが、波長より充分小さな半径のチリ(正確には化学でいう分子)に当たって光が散らされる時に、波長の短い青い光が屈折・散乱させられるからだそうです。

6月9日がストロベリームーンと呼ばれる月がイチゴ色に見えることがニュースなどで話題にもなりましたが、光が大気を通る際、太陽により近いところで青い光が先に散乱されて、波長の長い赤い光が目に入ってくるようになります。このため朝陽や夕陽、水平線に近い位置にある月は赤く見えます。

ただストロベリームーンの解説をしているいくつかの記事には「光が吸収されて・・・」という記述が見られたので、おやっと思い調べ直してみたら吸収という表現は見つかりませんでした。吸収だろうが屈折だろうが日常生活では特に問題ないので、ま、いいか。

ちなみに
雲が白く見えるのは「ミー散乱」という現象です。
細かく解説を始めると、物理や化学の知識が入ってきて難しくなるので興味のある人はググって見てください。

当時の気象関係の後輩に、なんで空が青く見えるの?と聞いて答えられない人には「君の心が澄んでいると青く見えるんだよ」とキモいことを言ってたのを思い出しました。

以上です。