ヨーロッパ旅行10月25日(フランス6日目)/パリからバスク地方・ビアリッツへ

2016年9月28日から11月3日までデンマークの首都コペンハーゲンを皮切りにドイツ、オランダ、ベルギー、フランスを旅行してきました。見れなくなってしまった方のブログ『よしっさ』に書いていましたが、内容を充実させて随時アップしています。

画像はパリ・モンパルナス駅で乗車待ちしているところです。
ホステルを出て、出発予定の1時間近く前に駅に着きました。

早めに駅に到着したかった理由は、出発ホームを知りたいためでした。

フランス鉄道の駅は、車両の到着・出発ホームが決まっておらず、出発直前に決まるという日本から見れば驚きのシステムです。

自販機で買ったコーヒーを飲みながらベンチに座っていると背後に止めた自分の自転車のベルの音がなり、振り返ると3歳ぐらいの男の子が興味深々でベルをならしたりヘルメットをつついたりしてました。

母親らしき人は軽く注意はするものの男の子の好奇心は止まらないようす。

流石にお母さんがに怒り始めたので、男の子は自転車に触る事をやめて、お母さんのご機嫌をとるために投げキッス(やるな小僧)。こうしてフランス伊達男は育つのかと感心しました。

列車を待っている間、興味深い一団が目に入りました。

フランス軍の兵士です。グリーンのベレー帽は外人部隊の所属を表しているようです。

自動小銃(アサルトライフル)、拳銃、その他の装備を身につけフォーマンセル(4人一組)で警戒パトロールを行っていました。

モンパルナスの駅には大勢の乗客が乗り降りするので、テロの標的になるのは十分予想されます。

他所では滅多に見られないだろうと画像を撮っておきました。

出発15分前になって電光掲示板にフランス南西部のバスク地方のビアリッツ行き高速列車TGVのホームが表示され、乗客が一気に移動を始めました。行ってみると既に車両はホームに待機している状態でした。

予約席をした車両は11両目。この駅が始発となりますが、座って待っていた場所から一番近い車両が1両目で、奥に向かって車両が2両目、3両目と11両目はかなり遠い…。1両の長さが20m近くあったのでだいたい200m先と。自転車に乗って移動したくなりましたが、ホームだしパリだし軍人は常にパトロールしているしでやめときました。

ワンコも乗っちゃうTGVです。10月下旬はヨーロッパの秋休みシーズンというせいか平日にも関わらず多くの観光客が駅にいました。組み合わせは親子だけでなく、お祖父さん、お祖母さん、そしてワンコという組み合わせをよく見かけました。

TGVの車内にて、自転車用チケットを購入し予約していましたので自転車マークが描いてある車両に乗り込むと、窓に沿うように4席の跳ね上げ式のシートがあり、座るところを跳ね上げて畳み、スペースを作って自転車を置くようになっていました。

壁に自転車固定用のベルトが備え付けられており、注意書きで自転車を固定するようにと描いてありました。

広いスペースをまるまる使っていいのかなーと思いつつも、フランス感覚は結構いい加減なので大丈夫でしょと開き直り予約した番号のシートに座りました。自転車の横にあるスーツケースは見知らぬおばちゃんのものです。適当に荷物を置かれるのにも慣れました(笑)

私が座ったシートは間にテーブルのある対面式で、向かいにはおしゃれな若い女性が先に座ってました。
「ボンジュール」フランス、挨拶は大事です。女性も「ボンジュール」と返してくれました。

さばさばした感じでしたが、ぶっきらぼうではなかったので良い印象うけました。どこまで行くのか英語で話しかけて聞いて見たらビアリッツの手前のバイヨンヌとのことでした。

簡単でも英語ができるだけで旅の楽しさが何倍にもなります。学習できる人はしたほうが良いですよ。

列車が出発し窓の外を見ると、濃い霧が立ち込めていて視界は500mあるかないか。ライトをつけていないと自動車の位置がわからない危ない感じです。


朝方の霧は、ここ数日発生しているようでした。私が日本で経験した朝方の霧より格段に濃い状態です。

気象庁の基準では、視程(目の高さの水平見通し距離)1km未満が霧の基準となります。ただ日本で見たことのある朝方の霧は日の出とともに1時間もすれば解消されるのがほとんどですが、10時過ぎても、あまり解消されていませんでした。なるほど、ヨーロッパ車のオートライトが空が多少明るくても反応して点灯する理由がわかったような気がしました。


列車が動いているのにも関わらず、何組かの客が車両を出入りし席の空き具合を確認にきていました。どうやら指定席チケットを買わずとりあえず乗ったという様子。

前のブログにも書いていますが、フランス国鉄は改札がないのでチケット無しでも乗車できちゃいます。でも車内での検札がありますので悪質な無賃乗車と判断された場合は罰金を払うことになるようです。

ここで車内の驚きを2つ紹介します。

一つ目は検札、乗車券のチェックについて。

向かいの席に座っている、おしゃれな女の子は車掌さんにSNCF(フランス国鉄)のロゴが入った顔写真入りのカードとスマホの画面を提示し、車掌さんは検札用のバーコードリーダーをスマホの画面にかざしてチェックするだけで完了。

スマートだなと感心しました。

思わず女の子に「Very smart!」といっちゃいました。私の方は乗車チケットと自転車用チケット、パスポートを見せるように言われました。

列車の中でパスポートを見せるように言われたのは鉄道移動の旅を通してこの1回だけでした。

2つ目の驚きは予約席の座り方

ちゃんと席を予約したチケットを持っているのに、先に誰かが座っている状況があったこと。

座っている人がいなければ例え予約席でも自由に使うのが当たり前みたいだし、お客さん同士で交渉して席を代わったりする光景が何度も見られました。

実は、対面に座っていた女の子がそれで、本来は別の席だったけど、乗客がいないこの席を広々使いたいために座ったようでした。

靴を脱いで肘掛に脚を置いてリラックススタイルでいました。

あとから乗車して来た客がその席を予約をしていたようでしたが、別にお互いが険悪な雰囲気になることもなく、女の子は自分の荷物を持って本来の予約席に移動しました。(そもそも車掌さんがチケットをチェックしたのはなんだったのか…)

首都パリから南西部ビアリッツまでは5時間20分、距離は800km程度、東京から広島ぐらいの距離です。料金は15000円程度でした。

ビアリッツ駅に到着しホームに降りると暑い!気温は23℃、パリを出発したときは秋中盤から後半の14℃程度だったのに一気に初夏の日差しで余計に暑く感じました。

着ていたサイクルジャージをすぐ脱いで半袖のシャツになって気持ちいい暑さに気分が開放されます!デンマークから始まった寒さの多いこれまでの旅は、この温かさのありがたみを最大にするためにあったんだと!

改めて宿泊予定のホテルの場所をスマホで確認するとビアリッツ駅から5kmほどの海沿い。

近くにあった案内地図を見ると、下部中央右側に見える赤い輪っかのあたりがビアリッツ駅で、目的のホテルは北北西にあり直線距離で5km先にある海沿いです。

ビアリッツの道はパリ同様自転車ペイントがあるものの自動車と共通の道路です。

アップダウンが結構あるのとカーブが多いので自動車は控えめのスピードにして進みました。

駅周りは寂しい感じがしましたが、海に近づくに連れ観光地らしい町並みになっていき自転車を漕ぐのが楽しくなってきました。

ホテルに到着する直前に通った道から海が見えテンションが一気に上がりました。

ホテルのチェックインをすませ、荷物を部屋に置きすぐ徒歩で海へ向かいました。

砂浜沿いにはホテルやレストランが立ち並び、多くの海水浴客がいました。

全フランス選手権のサーフィンコンテストが行われていて、ギャラリーも大勢いましたが、大会参加者以外のフリーサーファーはそんなに多くいませんでした。

というよりもこの日の波は大きさとしては2m(サーファー的にいうとオーバーヘッド)以上でyoutubeで見る海外の波そのまま、素人がサーフィンできる波ではありませんでした。

久々に見た大きな波でゾクゾクしました。日没までの時間もすぐだったのでこの日のサーフィンは諦めました。

夕方近くになるとまた違った雰囲気となり素敵な景色が広がりました。
ビーチのそばに立つちょっとした建物も夕日に映えます。

一通り海沿いから街中まで歩いてみて回るとコンパクトではあるけどレストランやブランドショップが集中しており、サーフィンが盛んなことからサーフィン関係のショップも多くみられました。

あらためて宿泊したホテルの様子を書くと、キングサイズのベッドでデカい。

バックパックを参考のため真ん中に置きましたが48L容量なのに絵面は20Lサイズのディパックに見えるぐらい。

そして、この旅初の浴槽があるバスルーム。リゾートなのでやっぱりサイズがデカイ!

当然トイレとは別室です。ドイツ・ハンブルグの高くてショボいホテルとは大違いですw

これが1泊朝食付きで6000円程度とは驚きました。支払いはエクスペディアでの事前支払いなので追加で払うのは朝食代でチェックアウト時で良いとのことでした。部屋のドアに貼られていた料金表を確認すると、225ユーロ!!うん、こっちが妥当な金額と思えるくらいの充実ぶりでした。旅行予約サイト・エクスペディアさまさまです。海外にホテル予約にはおすすめします。

ちなみにビアリッツにはホステルはありませんでした。

一ヶ月ぶりにしかも大きな湯船にゆったりつかりました。最高っすよ!
大して疲れているわけでもありませんでしたが翌日のサーフィンのことを考えて早々と眠りにつきました。

以上です。