シビアな気象観測をした経験

2020年6月7日修正

梅雨の終わりが近づくと、強い雨が日本の各所で観測され、甚大な被害になるケースが多くあります。

被害の大きな気象現象が発生する恐れのある場合、気象関係者は注意深く各種データを見ながら天気予報に反映させます。

私も、気象観測に携わっていた時には、河川が氾濫する大雨も体験したことがあります。

確か午前2時くらい雨が強くなり観測値でいくと5時間で200mm以上の降水があったと記憶しています。

気象関係者でもなければ仕事や学校に関係ない、夜間の天気は気にされないことが多いとは思いますが、気象観測自体は24時間365日行われています。

当然、夜中でも観測を行っています。機械のみで行なっている観測所もありますが、当時の俺が勤務した場所は人間が交代しながら観測を行っていました。

20年ぐらい前でアナログな観測手法が主流だったため、夜中の大雨とはいえ外に出て雨の降り具合を目で観測しつつ、降水量計で表示される値に目を通し、雨の振り方の強さを確認し、気象のネットワークにデータとしてアップロードしていました。

当時の観測機器の精度はそれほど優秀ではなく誤差も大きかったので、あくまで観測の補足程度として捉えていました。

雨量計の値が短時間で上昇していくと測器が壊れたのかと疑いたくなりましたが、真っ暗な外に出ると凄まじい雨で一瞬で服はびしょ濡れになるぐらいの状況でした。しかし更に降水が強くなる可能性があるので気は抜けませんでした。

このような経験もあり、今でも雨の降り具合を目測で1時間あたり何mm換算の降水となんとなくわかります。一応、気象庁のレーダー降水画像をみると概ね合っています。

コンピューターや機械が発達しているとは言え、未だ気象現象などの自然のものは稀なものほど予測が難しいと個人的には思います。

危ないと直感的思ったらすぐに避難しましょう。

経験したのは強い雨だけでなく、台風による50m/sの風も観測したこともあります。それはまた機会あればブログで紹介したいと思います。

以上です。