サーフィンのパドルについて考察/抵抗をできるだけ減らそう/S字パドルはもう古いかも

「テイクオフが遅い…、もっと速くテイクオフできる様になりたい!」

パドルのための筋肉を鍛えて!と考える初心者・中級者サーファーさんは多いのではと感じますが、鍛えるよりももっと簡単にパドルのスピードを上げる方法があります。それはパドルのやり方を変えることです。

目次

そもそもあなたのパドルの方法は間違ってるかも

出典:Global Triathlon Networkプル:クロールの泳ぎ方

上の動画では手をS字に動かすのは効率が悪いという主旨の解説をしています

「え、S字でパドルするように先輩サーファーから教わったのに…」

と思った人は少なくないはず。

元の動画は「Global Triathlon Network」という、トライアスロン選手向けチャンネル内の、いわゆるプル(サーフィンでいうパドル)についての解説動画「プル:クロールの泳ぎ方」というタイトルです。

3:44あたりから見てみると(設定で日本語字幕が見られます)S字に手を掻くのではなく、肘を90度程度に曲げて手を入れた位置から、まっすぐ腿あたりまで掻くのがトップスイマー、トップトライアスリートのトレンドだと解説しています。

水泳とトライアスロンの泳ぎ方はほぼ同じですが、大きく違うのは水泳は波がないプールで泳ぎ、トライアスロンはオープンウォーターと表現される海で泳ぐことが前提となります。

私は、このオープンウォーターの点で着目しました。

オーストラリアの水泳選手はサーフィンもやる

15年くらい前、水泳で有名なオーストラリアのオリンピックメダリスト、イアン・ソープ選手が活躍していたころ、水泳コーチ経験のある自衛隊の後輩が

「オーストラリアの水泳選手ってクロールのプル(パドル)が独特なんですよね。日本人のようにS字で水を掻くんじゃなくて、手をエントリーしたら真っ直ぐ掻くんですよ。なんでもオーストラリア選手はトレーニングにサーフィンを取り入れているらしいですよ。」

と言う話をしていたことも思い出しました。

当時はインターネットもそこまで発達していなかったので、この話のソースを調べようもありませんでした。

しかし、思い返して今更になって調べてみるとサーフィンとの関連はないものの冒頭の動画のほかいくつかの水を掻く際にはS時はしないという情報にたどり着きました。

念のため別の水泳動画でクロールのプルについて調べた結果、親指からのエントリーは体のローリングが大きくなり軸がぶれ効率が悪いとの解説も見つかりました。

サーフィン時に親指エントリーを推奨する動画もありますが、体が大きくローリング(左右に揺れる)する感覚がある人なら見直した方が良いかもしれません。

具体的なサーフィンのためのパドルのやり方

ただし、全て水泳のクロールの話なのでここから自分のショートボードの経験も加えると

  • 頭の真横か少し前の位置で、中指あたりから水の中に入れるように意識
  • 腕はまっすぐ前に伸ばす
  • 肘は軽く(角度は90〜120度程度)曲げる
  • 水を掻くときはS時ではなくI字でまっすぐ
  • フィニッシュは、掌がお尻を触るような位置あたりから肘から抜くイメージで

サーフィンのパドルは水泳のクロールと違ってボードに体が乗っていることで水から受ける抵抗がかなり少なく、比較的小さな力でも進むので、そこまで力む必要はありません

力まなくても抵抗が少なければパドルによるスピードが速いことは、体がほぼ水面上に出ているロングボーダーを見ていれば、分かりやすいかなとは思います。

またパドルで抵抗を極力抑えることはテイクオフ時にも重要と考えられます。

このことからクロールにおけるS時に水をかくことやバタ足が、サーフィンではそこまで重要でなく反対に抵抗を発生しパドル時のスピードダウンの原因になっている場合も考えられます。

テイクオフ時の抵抗を抑えるには、なるべくボードが前後左右にぶれないことです。

バタ足は体の軸がぶれる可能性が高いです。プロやトップアマチュアを除き、私は初級者中級者レベルの方にはバタ足を推奨していません。バタ足について解説したブログ記事のリンクを貼っておきますので参考までに読んでみてください。

サーフィンでバタ足は効果あるのか

私自身は、止まった状態からパドルしてある程度スピードがつくまでは上記の解説通りに行っています。

そして、ショートボードでのテイクオフの立ち上がる直前のトップスピードになっている時だけは、小指からのエントリーで、掌で水をキャッチすることはほぼ意識しません。

イメージとしてはチョップする感じでパドルをします。

自分で言うのもなんですが、私のパドルスピードはそこそこ早く、余程タル目で厚めの波で重たいノーズライド重視のロングボードを使う方以外の、普通のショートボーダー、ロングボーダーよりアウトから波を捕まえることができます。

海自勤務で水泳訓練を日常的にやっていたのでアドバイスにはなりませんが。

パドルの筋肉を鍛えるのは容易ではありませんが、パドル時の抵抗を減らすのは意識すればすぐにできるようになり、レベルアップにつながります。

余談:ギアを変えて抵抗を減らす

抵抗を減らす方法としてショートボード 限定ですが、ギアを変える手段もあります。

フィン

一番効果が得られるのは小さめのフィンに変えることです。

FCS2 フィン パフォーマー PERFORMER NEO GLASS THRUSTER TRI FIN / エフシーエス2 サーフボード サーフィン ショート SMALL

意外と意識していないサーファーが多いようで、適正体重にあったフィンを選んでいない方が多いようです。

FCSの公式ページを見ると

  • X-SMALL(体重55kg以下)
  • SMALL(55kg〜70kg)
  • MEDIUM(65kg〜80kg)
  • LARGE(75kg〜90kg)
  • X-LARGE(85kg以上)

という具合に体重別で適正なフィンサイズが細かく分かれています。

「平均体重だからMEDIUMでいいでしょ」

と安易にMEDIUMサイズのフィンをつけている方はいかがですか?日本人だと半分近くの方がSMALLサイズのフィンで十分だと思います。

大きなフィンは大きな波では活躍しますが、胸以下では返って抵抗になるので、腹以下の波でテイクオフスピードを上げたい、もっとキレのあるターンをしたいとお考えなら、適正サイズかワンサイズしたのフィンをお勧めします。

リーシュコード

FCSのリーシュコードの中でもFCS COMPETITION ESSENTIAL LEASHと言うプロダクトがあります。

コンプモデルとも言いますが、大会に出るサーファー向けのリーシュコードとなります。私も古いモデルを持っていますが、特徴はなんと言っても細い

細いのでパドル時や特にテイクオフの瞬間には足が軽く感じます。

欠点があるとしたら、細いので通常モデルより耐久性については落ちる可能性があります。ショートだけど腰腹以下の波で少しでも楽にテイクオフしたいと考える方にはおすすめします。

パドルだけでなく立ち上がってからうまく乗れるようになるための筋トレについては以下のブログ記事をおすすめします。

【道具いらず】サーフィンの上達を目指す人向けの筋力トレーニング

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以上です。